OKIネットワークインテグレーション(以下、OKINET)は2010年3月16日、高機能・高画質で定評のあるOKIのビデオ会議ソフトウェア「Visual Nexus」を活用し、小規模からビデオ会議を手軽に始められるエントリーパック「VOCS-Lite(ボックス・ライト)」の販売を同日より開始すると発表した。同パックは、少ない拠点間同士でのビデオ会議などのニーズに応え、多地点でのビデオ会議システムの導入に必要となるサーバ、クライアントソフトおよびWebカメラ、マイクスピーカーなどの周辺機器をパッケージ化し、導入および運用に必要な各種の設定を簡略化することで、導入しやすい価格帯を実現している。
「Visual Nexus」は、PCのデスクトップ上で高品質な音声・映像・データを使ったIPコミュニケーションを実現するビデオ会議システムである。「Visual Nexus」の導入により、オフィス内はもちろん、自宅や出張先からも、セキュアに音声・映像・データを使ったコミュニケーションが可能になる。しかし、「導入初期費用が高い」、「設定や運用が面倒」などの理由で、ビデオ会議システムを導入できないという声に応え、今回OKINETは、ビデオ会議システムに必要なサーバ、クライアントソフトをパッケージ化し、初期設定を簡略化したビデオ会議エントリーパック「VOCS-Lite」を提供する。クライアントに必要なWebカメラやマイクスピーカーなどの周辺機器も同時に提供されるので、顧客側は導入や運用の手間を軽減できる。
「VOCS-Lite」の各機能は次のとおり。
- 高画質映像で利用できるPCクライアント
「VOCS-Lite」で使用するビデオ会議端末の「Visual Nexus Endpoint」は、PCにインストールするクライアントソフトウェアで、高画質なH.264映像コーデックで最大4CIFサイズ(704×576)の大画面で利用できる。また、使用可能なネットワーク帯域が低い環境でもH.264映像コーデックにより安定した画質映像通信が可能である。USBカメラは、Microsoftの「Microsoft LifeCam Cinema」を採用している。 - 最大16画面の画面分割
多地点での会議に対応し、最大30拠点を同時に結ぶ会議の開催が可能である。また、会議に参加している拠点のうち、最大16拠点分の映像を表示することできる。 - 各種の資料共有機能
ビデオ会議中に使用する「Microsoft Office PowerPoint」や「Microsoft Office Excel」などの各種の資料を画面上でマーキングできる機能など、資料共有機能が充実しており、遠隔地間でも効率良く情報交換できる。 - 優れた帯域制御機能
ネットワークの保守・管理の観点から、システム管理者によるビデオ会議用ネットワーク帯域の一元管理が可能。システム管理者は拠点ごとに異なるネットワーク帯域を勘案して、各拠点の端末が送受信できる映像・音声通信の帯域の上限を個別に設定することができる。 - ビデオ会議専用端末との混在運用(オプション)
「VOCS-Lite」は「Visual Nexus」同様、ポリコムジャパン社、ソニー社など各社のビデオ会議専用端末との接続が可能。追加のライセンスを購入することで、既存設備としてビデオ会議専用端末を運用している場合や、本社など主要拠点にはビデオ会議専用端末を採用したい場合にPCクライアントと専用端末との混在運用を行うことができる。
「VOCS-Lite」の提供価格(税別)は、5拠点への導入で128万円~、10拠点への導入で161万円~。ソフトウェアライセンスの追加により最大30拠点まで拡張できる。
出荷開始時期は、2010年5月。
OKINETは、今後3年間で販売目標600セットを目指すとしている。
「Visual Nexus」
http://www.oki.com/jp/visualnexus/
OKIネットワークインテグレーション
http://www.okinw.co.jp/