Windowsに代表されるGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)は、マウスによる直感的な操作が売りの1つ。しかし時には、マウスにいちいち手を伸ばさずに作業した方が効率的な場面もあります。今回は、知っていると意外と便利な「キーボードショートカット」に焦点を当ててみます。
仕事先に急ごうとやむを得ずタクシーに乗り込む時、「どうか都心の道に詳しい運転手さんでありますように!」と祈ることがあります。細かい枝道まで頭に入っている運転手さんの場合、幹線道路が混んでいると見るや機転を利かせて抜け道をかいくぐり、時に感動すらするルートを選んで目的地まで運んでくれます。一方で慣れない運転手さんに遭遇すると、行き先の住所をカーナビに入力した後は、その指示にあくまで忠実に走るのみ。待ち合わせ時間が刻々と迫るのに車はいっこうに進まず、料金メーターだけがいたずらに加算されていく…。イライラも通り越し、最後には「今日はついてない」と自分を言い聞かせるしかありません。
「近道」を知っているかどうかはゴールまでの到達時間に大きく影響し、それはコストにも跳ね返ります。これはPC操作においても同じこと。身に付けてきた操作方法ばかりに頼らず、日頃から「もっと巧い方法はないか?」と色々と調べてみる習慣が、地味ながら生産性アップの王道なのかもしれません。多くのビジネスパーソンが使っているWindowsやOffice製品には、キーボードを使ってPCを効率よく操作するメニュー体系、いわゆる「キーボードショートカットキー」が用意されています。その数は意外と多く、中には、便利なのに知らないものもあるかもしれません。ここで簡単におさらいしておきたいと思います。
もし、ショートカットの人気ランキングがあるとしたら、次の3つは間違いなく上位を占めることでしょう。
・[CTRL]+[C] コピー ※「コントロール(CTRL)」を押しながら「C」
・[CTRL]+[V] ペースト(貼り付け)
・[CTRL]+[X] カット(切り取り)
右手のマウスで対象の文字列やオブジェクトを選択した後、左手の[CTRL]+[C]でコピーし、[CTRL]+[V]でペーストといった一連の操作は、多くの人が使っているワザに違いありません。このほか、比較的知られているものをものを挙げるなら、
・[CTRL]+[F] 検索
・[CTRL]+[S] ファイルの保存
・[CTRL]+[P] 印刷
・[CTRL]+[A] すべて選択
・[CTRL]+[Z] 直前の操作の取り消し
あたりが次点として続くでしょうか。
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