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[編集部の生産性倍増奮闘記]

「社員証ホルダーでもしもし」の巻:第27回

2011年1月19日(水)川上 潤司(IT Leaders編集部)

スマートフォンをポケットなどに入れたまま、ハンズフリーでの通話を可能とするBluetoothヘッドセット。市場には色々なバリエーションがありますが、今回は社員証ホルダー型という変り種?を紹介します。

「スマートフォン入手に伴いメインのメアドをXXXXXに変更しました。登録をお願いします」-。先の年末年始にかけて、多くの知人友人からこんなメールが届きました。iPhoneやAndroid携帯に高い関心を示しつつも購入を見送っていた人が、1週間ほどの“助走期間”を確保できるお正月休みのタイミングで機種の変更あるいは追加に踏み切ったのでは、と推察しています。

Webブラウジングや専用アプリの利用において、大きめのタッチディスプレイを備えたスマートフォンは確かに使いやすい。でも一方で、そもそものルーツである電話機能を使おうとすると、今ひとつ「スマート」さに欠けるという声も少なくないようです。薄くてクールな外観なのに、いざ耳に当てて通話姿勢をとると、どこかスタイリュッシュさに欠けるような…。通話が終わってディスプレイに目をやると、頬の脂がべっとり付着して興ざめするなんてことも多々あります。

写真1 これがSmart Badge。見た目は社員証ホルダーだが、Bluetoothヘッドセット機能を備えている 写真1:これがSmart Badge。見た目は社員証ホルダーだが、Bluetoothヘッドセット機能を備えている

多くのスマートフォンにはマイク付きイヤホンが付属しているので、それを使えば端末を耳横に構えずして通話ができます。とはいえ、「ワイヤード」な点がちょっと惜しい気も。そんな市場の声を反映してか、家電量販店の店頭にはBluetooth対応のワイヤレスヘッドセットが数多く並ぶようになりました。スマートフォンはポケットやバッグに入れたまま、ヘッドセットを操作することでハンズフリーで通話できるようにする周辺機器です。

本コラムの第12回「“あおば”が輝く日々」で少し触れたように、Bluetoothのヘッドセットには、ヘッドフォン型やイヤホン型(両耳/片耳)、はたまたサングラス一体型など、さまざまなバリエーションがあります。こうしたなか、筆者が昨年後半あたりからオフィスで常用しているのが、フィンランドIqua社の「Smart Badge」。首から紐で下げるタイプのカードホルダーに、Bluetoothヘッドセット機能を内蔵させた製品です。実際にカードを入れられる仕様になっているので社員証を入れ、オフィスでは常に首にかけるようにしています。

画面1 iPhone4でBluetoothのペアリング設定を済ませたところ。BHS-608と表示されているのがSmart Badge 画面1:iPhone 4でBluetoothのペアリング設定を済ませたところ。BHS-608と表示されているのがSmart Badge

このヘッドセットと、スマートフォンなどの携帯電話端末との間でBluetoothのペアリング設定を済ませておけば準備OKです。首紐から分岐する形でイヤホンが1つ(社員証が表に向くように身に付けると自分の右側)。着信があった際には、このイヤホンを素早く耳に装着し、紐の途中にあるコントローラ部分のボタンを押すと、すぐに通話を始めることができます(マイクもコントローラ部分に内蔵されている)。またボタンを2度押すと、最後に自分が電話をかけた先にリダイヤルするといったことも可能です。

ヘッドセット本体(カードホルダー部分)にはバイブレーション機能があり、携帯電話をマナーモードにしていても着信に気付きやすい。コントローラ内部にマグネットが仕込まれていて、普段はここにイヤホンを固定しておけるといった細かい配慮も気が利いています。Bluetoothの対応プロファイルはHeadset1.1およびHandsfree1.0。デスクトップPCやノートPCにBluetooth通信機能があり、これらプロファイルを扱うことができれば、例えばVoIPのヘッドセットとして使うことも可能です。メーカー公称値によれば、1度のフル充電で約40時間の連続通話が可能とのことなので、頻繁に充電を繰り返す必要がないのもありがたいところ。今日も便利に使っていますが、メーカーの公式サイトを見ると製品コーナーに記載がなくなってしまったので、もしかするとディスコンなのか、はたまた機能強化して再登場するのか…。

写真2 全体像はこんな感じ。45gと軽いので、これで肩が凝るということもない(左)。カードホルダー部分を上から見たところ。ボリュームボタンや接続状況を知らせるLEDなどが並ぶ(中)。首紐の途中にあるコントローラ部分。着信の際にボタンを押すと通話を始められる(右)写真2 全体像はこんな感じ。45gと軽いので、これで肩が凝るということもない(左)。カードホルダー部分を上から見たところ。ボリュームボタンや接続状況を知らせるLEDなどが並ぶ(中)。首紐の途中にあるコントローラ部分。着信の際にボタンを押すと通話を始められる(右)

ガジェット好きの身としては、Bluetoothを使った携帯電話の周辺機器は、なかなか面白い分野。例えば、サンコーレアモノショップというサイトには、Bluetoothデジタル腕時計なるものも。電話に着信があると腕時計に知らせ、その腕時計に向かって通話も可能なんだとか。なにやらウルトラ警備隊の気分が味わえそうです。そのほか、着信を知らせるブレスレットなどのラインナップもあり興味がそそられます。そのうち、屋外でのハンズフリー通話は気恥しいという人向けに「ガラケー型Bluetoothヘッドセット」なる、本末転倒グッズが登場するかも!?

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