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[編集部の生産性倍増奮闘記]

「“あおば”が輝く日々」の巻:第12回

2010年4月14日(水)川上 潤司(IT Leaders編集部)

東京には桜吹雪が舞い、風のいたずらで寄せ集まった花びらが、あちこちに薄紅色のカーペットを敷き詰めています。新緑の季節。力強さを取り戻した陽の光を浴びて、街路樹の葉が生き生きと輝き始めました--。と、青葉の話題に振った所で、今回は強引に「青歯=Bluetooth」のお話です。

 ICレコーダーで録音した音声ファイルをPCで聞き返す。Webにアップされている新製品の説明動画を視聴する。そして時には、気分転換を兼ねてネットで買った音楽を聴く…。どれも日常の行為ですが、オフィスではPCにパワードスピーカーをつないで音を出すわけにもいかず、ヘッドホンやイヤホンのお世話になっています。以前は長いカールコードのついた大型ヘッドホン(ちなみにソニーのMDR-Z700DJ)を使っていましたが、何やら仰々しいのと、ケーブルにつなぎ止められているような感覚が嫌で、ここ3年ぐらいはワイヤレスのBluetoothイヤホンを使っています。

 会社でメインに使っているPCは、自作のデスクトップ機。当初はBluetooth通信機能を備えていなかったので、USB接続の小型アダプタを買ってきて装着しました。最近のBTアダプタは小型化が進み、ものによっては親指の爪ほどのサイズしかありません。それでもPCのUSB端子に差し込むと青白いLEDの光を点滅させて、しっかりとお役目を果たしてくれます。ここでは割愛しますが、Bluetooth機器との接続はさして難しくはありません。技術的な仕組みを理解しなくとも、マニュアルに沿って手順を踏めば、拍子抜けするほどすんなりとPCとBT機器との接続が確立します。

写真1:ネックストラップタイプのSONY DR-BT20NX(左)とSENNHEISER MM200(右)。軽量で、常に身に付けていても苦にならない

 ある製品を手に入れて使っていると、やがて別の製品にも目移りするのが私の悪い癖。「本当に必要なの?」と本質を突く自分と、「これを買えば、あんなこともこんなことも…」と囁きかけるもう1人の自分が戦い始め、おおむね後者が4勝1敗くらいの確率で勝ち残るのが毎度のパターン。そんなわけで、身の回りを探すと、いくつかのBluetoothイヤホン/ヘッドホンが出てきました。

写真2:両耳にかけるタイプのMotorola HT820(左)と、サングラス一体型のOAKLEY O ROKR Pro(右)

■SONY DR-BT20NX(生産終了)
最初に手にしたBTイヤホン。使い勝手は良かったのに、飲んで帰ったある夜、酔い覚ましに顔を洗っていて水没させてしまった。

■SENNHEISER MM200
上記製品の代替として購入。すっきりとしたデザインと、小型の割には聞きやすい音質が気に入って、最近は一番使用頻度が高い。

■Motorola HT820(生産終了)
以前の職場を離れる時に、プレゼントされたもの。というのは表面上のことで、実は積極的にリクエストしたらしい!?

写真3 片耳タイプのJabra BT530。基本的に右耳用の設計だが、フックやイヤパッドの取り付けの工夫で左耳でも使えている

■OAKLEY O ROKR Pro
サングラスにBTイヤホンがドッキングしたユニークな製品。これを装着したままコンビニに行くと、いつも怪訝な顔をされる。

■Jabra BT530
片耳型イヤホン。装着した姿を本人は「さりげない」と思っているが、必ずしも周囲にはそう映らないらしい。

 これらのイヤホン(ヘッドホン)は、音を聞くだけでなく、実は小型マイクも内蔵。つまり厳密に言えばヘッドセットであり、PCならばSkypeなどのサービスで相手と通話することができます。また最近では、多くの携帯電話やスマートフォンがBluetooth通信機能を備えているので、ハンズフリー通話の周辺機器にも使えます。例えばMM200を首にかけておけば、オフィスと自宅の自作デスクトップ機、持ち歩くノートPC(ThinkPad X61)、iPhone3G、ドコモのSH906iなどと必要に応じて接続し、その時々でイヤホンとして使ったりヘッドセットとして使ったりできます(携帯のワンセグ放送や著作権保護されている音楽ソースについては、規定のプロファイルに対応した製品でなければ聴けないので、購入時には確認が必要)。

 これまで意識したことがありませんでしたが、この記事を書くにあたって、なぜ「Bluetooth」という呼称が付いたのか疑問が湧きました。早速、Wikipediaで調べてみると、《名称は、スウェーデンのエリクソン社の技術者がつけたものである。初めてノルウェーとデンマークを無血統合したヴァイキング人のデンマーク王、ハラルド・ブロタン(Harald Blaatand)に由来している。Blatandを英語の音に写したものが Bluetoothである。「乱立する無線通信規格を統合したい」という願いが込められている。》のだそうです。たいへん勉強になりました。

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