富士通は2010年5月6日、商談管理や損益管理、アンケート管理などのオフィス業務向けSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)型アプリケーション「RapidWeb+(ラピッド ウェブ プラス)」を発表した。社内の担当者が表計算ソフトで個別に運用していた業務をオンラインで実行する。複数の部門間や担当者間でリアルタイムに業務データを共有できるだけでなく、担当者間でファイルをやり取りする際に発生しがちなデータ入力ミスを防げる。
「RapidWeb+」は、商談管理、損益管理、アンケート管理、各種申請など、Excelのやり取りで運用されているような非定型のオフィス業務において、各部門の担当者が登録・更新したデータを、関係者全員がWeb上でリアルタイムに確認でき、一度に情報共有できるSaaSサービス製品。
社内の担当者が表計算ソフトで個別に運用していた業務をオンラインで実行する。複数の部門間や担当者間でリアルタイムに業務データを共有できるだけでなく、担当者間でファイルをやり取りする際に発生しがちなデータ入力ミスを防げる。
富士通があらかじめ用意した業務テンプレートを使えば約2日、業務要件のヒアリングからデータベースの設定、画面設計をした場合でも約5日でRapidWeb+の利用を始められるという。ユーザーごとにグループを設定し、グループ単位でデータの参照/更新権限を適用可能。
同サービスにより、関係者全員が進行状況や担当者間のやり取りを把握することができ、業務実施のスピードアップにつながる。また、Excelなどのファイルをメールでやり取りすることで発生していた手戻りや入力ミスを防ぎ、業務の効率化を実現できる。同サービスの特長は以下のとおり。
- オフィス業務の効率化を支援
関係者間での情報共有や、進行状況の確認がWeb上で簡単にでき、これまでExcelなどのファイルをメールでやり取りすることで発生していた手戻りや入力ミスを防ぎ、業務のスピーディーな実施や効率化を実現。 - 短期間での利用開始が可能
従来はユーザー固有の業務システムを構築するには数ヶ月の期間を必要としていたが、同社が社内で実践した各種業務テンプレートを利用すれば約2日間、テンプレートを利用しなくても、業務フローやレイアウトの設計さえ終われば、約5日間という短期間でトライアル環境が整う。 - 安価でのシステム利用
Web画面を自動生成する機能があるため、総開発工数が大幅に減少し、初期費用の削減が可能。また、SaaSでの利用のため、システムを自社で構築する必要がなく、かつ、業務数や登録ID数の制限がないため、安価でシステムを利用できる。 - 個別のカスタマイズにも対応
ユーザーのニーズに応じて、アプリケーションを個別に構築し、専用のSaaSとして利用できる(「RapidWeb+プレミアム」)。
同サービスの価格(いずれも税別)は「RapidWeb+ベーシックの初期設定費が50万円、追加設定費が30万円、月額費が29万8,000円。「RapidWeb+プレミアム」の初期設定費が50万円~、追加設定費が30万円~、月額費が100万円~となる。ベーシックは2010年10月、プレミアムは2010年6月1日より出荷が開始される予定。
同社は、今後3年間で140社に同サービスを提供することを目標としている。