マイクロソフトは2010年11月17日、既存のサーバー環境に低コストで容易に追加し運用することが可能な、Windows ServerのNetwork Attached Storage(NAS)専用オペレーティングシステム(OS)の最新版「Microsoft Windows Storage Server 2008 R2」を搭載したアプライアンス製品が、パートナー各社から12月中旬より順次提供されることを発表した。
Windows Storage Server 2008 R2は、Windows Server 2008 R2をベースとし、特にネットワーク接続された記憶域デバイスと一緒に使用するように最適化されたストレージ専用のOSであり、64ビットアーキテクチャおよびHyper-Vのサポートにより、仮想環境でもさらに容易に利用できるようになった。Windows Storage Server 2008 R2は、アプライアンス製品として提供されるため、エンタープライズクラスのソリューションを低価格で、箱から出してすぐに利用できる。
Windows Storage Server 2008 R2の主な新機能は以下のとおり。
- Wsindows 7、Windows Server 2008 R2との高速アクセス
・Windows 7、Windows Server 2008 R2がサポートする、Server Message Block(SMB)2.1プロトコルのサポートにより、Windows 7クライアントから高速で快適なネットワークアクセスを実現。 - Active Directoryのサポート
・Windows Server 2008 R2のActive Directoryをサポートすることにより、Microsoft Online Servicesとの同期ツールによる連携や、Active Directory Federation Service(ADFS)を使った、Security Assertion Markup Language(SAML)との連携によるシングルサインオンを実現する。 - Hyper-Vのサポート
・iSCSI Software Target 3.3のサポートにより、Hyper-Vの共有ディスクをサポートすると共に、Hyper-Vのホットプラグ/ホットリムーブ機能をサポートするなど、プライベートクラウドのサポートを強化した。 - 管理機能の向上
・Windows PowerShellコマンドレットにより、タスクを自動化することが可能。さらに、Active DirectoryやMicrosoft System Center製品群を利用することで、管理機能の向上を実現する。
・IISのWebサイトにより、ネットワーク上のLinux等のワークステーションを含む、ほぼすべてのコンピューターからWindows Storage Server 2008 R2を実行している記憶域アプライアンスのフルスクリーンでのリモート管理を行える。
・ストレージ管理だけでなく、共有ファイルアーキテクチャを拡張したFile Classification Infrastructure(FCI)の実装により、より高度かつ自動的なデータ分類が可能。 - 省電力
・コアパーキング機能および拡張された電源管理特有のグループポリシー設定により、前バージョンに比べ電力消費を15%以上削減した。
Windows Storage Server 2008 R2のソリューション パートナーは以下の9社。
- アイ・オー・データ機器
- 日本電気
- 日本ヒューレット・パッカード
- ニューテック
- バイオス
- バッファロー
- ファナティック
- ぷらっとホーム
- ロジテック
マイクロソフト
http://www.microsoft.com/ja/jp/