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データコア、ストレージ仮想化ソフト新版「SANsymphony-V」、1TBごとに拡張可

2011年2月1日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米DataCore Software日本法人のデータコア・ソフトウェアは2011年2月1日、ストレージ仮想化ソフトの新版「SANsymphony-V」を出荷した。新版では、1TB単位で容量を拡張できるようにしたほか、管理GUIなどを強化した。価格は、容量3TBまでの最小構成時にライセンスが36万円(税別)、サポート料(初年度必須)が年額8万9600円(税別)。

SANsymphony-VをインストールしたPCサーバー(Windows機)が、iSCSIまたはFibre Channelの外部ストレージになる。内蔵ディスクや外部SAN接続ディスクなど、PCサーバーがローデバイスとして利用できる任意のディスク群をまとめてリソースプール化し、この上で任意のボリュームを運用する。シン・プロビジョニング機能を備え、データの増加に応じて動的に物理リソースをボリュームに割り当てる。

新版では、既存製品であるSANsymphony 7.0と比較して、ライセンス体系を刷新して容量を拡張しやすくしたほか、管理GUIを刷新して使いやすくした。機能面では、ブロック単位の書き込みログを保存しておくことでシステム障害前の状態に戻すCDP(継続的データ保護)機能を追加したほか、遠隔レプリケーション・プロトコルの改善により、レプリケーション時間を5~20倍に高速化した。

なお、既存のバージョン以前から、一般的にストレージに求められる各種の機能群を提供してきた。例えば、スナップショット、2ノードのHA構成(データ同期ミラーリングとフェール・オーバー)、非同期の遠隔レプリケーションなどが可能である。現在使用中のボリュームは、ボリュームを切りなおすことなく、そのままSANsymphony環境に移行できる。

1TB単位で容量を拡張可能に

新ライセンス体系の詳細は、以下の通り。作成するリソースプールの容量に応じて、3TBから128TB超まで5種類のベースライセンスを用意した。この上で、ベース・ライセンスの差異に応じて、Fibre ChannelやCDP機能など各種オプション機能が標準装備となる。なお、追加容量ライセンスは、99TB以上の場合で、1TBあたり5万1200円(税別)。

ベース・ライセンス(税別)は以下のとおり。「vL1」(3TB)は36万円(サポート料は年額8万9600円)。「vL2」(9TB)は72万円(同18万円)。「vL3」(64TB)は160万円(同年額40万円)。「vL4」(128TB)は576万円(同年額144万円)。「vL5」(129TB以上)は1088万円(同年額272万円)。

なお、SANsymphony-Vの正式名称は「SANsymphony-V Storage Virtualization Software Release 8.0」。SANsymphony-Vは、既存製品である「SANsymphony 7.0」(上位製品)と「SANmelody 3.0」(上位製品)の2製品を単一ブランドに統合し(SANmelodyブランドを廃止し)、上位製品であるSANsymphonyの機能をベースに、新版として強化を図ったものである。

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