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フォーステン、コンテナDC需要に向けたボックス型の高密度コアスイッチ「Zetta Scale」を発表

2011年5月27日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

フォーステン・ネットワークスは2011年5月27日、コンテナ型データセンターなどの需要に向け、高密度実装と低消費電力に注力したスイッチ機器「ZシリーズZetta Scale」(開発元:米Force10 Networks)を発表した。高さ2Uのボックス型筐体に2.5Tbit/秒のスイッチ容量を持つスイッチ機器「Z9000」を2011年6月末に出荷する。価格は1500万円(税別)から。

 フォーステン・ネットワークスの「Z9000」は、コンテナ型データセンターのコアスイッチ用途を狙い、ボックス型の小型筐体にポートを高密度に実装して設置場所の制限を減らしたスイッチ機器である(関連記事「システム運用の自律化をVLANでシンプルに」─米Force10 Networks)。

 同社の既存スイッチ「ExaScale E1200i」(シャーシ型)と比べ、設置スペースは2Uで10分の1、価格は5分の1、消費電力は800W(10GbEポートあたり6.25W)で20分の1になる。「Cisco Nexus 7000との比較でも同様の倍率で優位性がある」(同社)。

写真1 Zetta Scale Z9000の外観
写真1:Zetta Scale Z9000の外観

 コアスイッチをメッシュ型に接続する分散コア構成により、1台(2.56Tbit/秒)から32台(160Tbit/秒)までスイッチング容量を拡張できる。コンテナの規模を、スモール・スタートで段階的に拡張していく使い方に適する。ファブリックを構成する方法として、出荷当初はレイヤー3でECMP(Equal Cost Multi Path)を利用する。2011年後半にTRILLが標準化され次第、これを取り入れ、レイヤー2でECMPを利用できるようにする。

 搭載ポートは、Quad SFP+ポート×32。これを40GbE×32ポートまたは10GbE×128ポートとして利用する(1台のスイッチング容量は、全2重で2.56Tbit/秒)。

 高密度スイッチであるZetta Scaleの展開予定は、以下の通り。今回のボックス型スイッチは、コンテナ需要の分散コア構成を狙ったもので、Zetta Scaleの最初の製品となる。今後、スイッチを中心に置いた従来型の構成(5~20Tのスイッチング容量)向けに、シャーシ型の「Z9512」を提供する。さらに、トップ・オブ・ラック製品「S7000」を用意する。

 なお、コンテナ型データセンターの国内需要は、国土交通省が2011年3月25日に通知した文書「コンテナ型データセンタに係る建築基準法の取扱いについて」によって高まったという。原則として無人のコンテナは建築物の基準を満たす必要がなく、これにより、国内でもコンテナ型データセンターを配備できるという。

写真2 米Force10 NetworksでChief Marketing Officerを務めるArpit Joshipura氏
写真2:米Force10 NetworksでChief Marketing Officerを務めるArpit Joshipura氏

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