「サーバーの所属VLANを変えるだけでITリソースを拡張できる」---。ネットワーク・スイッチ機器ベンダーの米フォーステン・ネットワークス(Force10 Networks)は2010年4月13日、ITシステムの構成変更を自動化する仕組みについて、同社の構想を力説した。2010年8月には、同構想に基づいてスイッチ機器の機能を強化し、サーバー仮想化ソフトや運用管理ソフトと連携しやすくする。
フォーステン・ネットワークスは、ITシステムの構成変更を容易にする構想を掲げ、そのキーとなる技術としてVLANを位置付ける。仮想サーバー環境のITリソースをVLAN単位で管理することにより、仮想サーバーをVLANからVLANへ移動させるだけでリソース容量の動的拡張が可能になる、というコンセプトである。ここでは、VLANはリソース・プールと見なすことができる。
同コンセプトにおいてシステム構成の変更を司るのは、各社の運用管理ソフトや自作スクリプトなどの管理サーバーである。ネットワーク・スイッチ機器は、こうした管理サーバーから遠隔操作するためのインタフェース(SSH/Telnet経由でのCLIコマンド実行)や、VLAN操作のための機能(コマンド)を提供するだけでよい。
2010年8月には、コマンドの強化によって、サーバー仮想化ソフトや構成管理ソフトとの通信機能を追加する。これらの強化機能の運用例として、同社でマーケティング担当VPを務めるStephen M.Garrison氏は、外部のPerlスクリプトからVMware ESXとスイッチ機器にアクセスして相互に連携させ、仮想サーバーの所属VLANを変更する使い方などを紹介した。
なお、同社製スイッチ機器が搭載するOS「FTOS」の特徴は、NetBSDカーネルをベースとしており、モジュラ形式で機能を追加できることである。CLI(コマンド・ライン・インタフェース)の表記/文法はCisco IOS互換である。
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