[新製品・サービス]
ウチダスペクトラム、「SMART/InSight G2 Open」を発表、OSSのサーチエンジン採用で価格を半分に、ほか
2011年7月4日(月)IT Leaders編集部
1カ月間に発表された主要な新製品・サービスをご紹介する、ニュースフラッシュ 新製品・サービス編。ハードウェアやソフトウェア、システムの各分野から、12個の新製品・サービスを取り上げた。
DWH
SSD/HDDを使い分けデータへのアクセスを高速化
日本テラデータは2011年5月17日、DWHアプライアンス「Teradata Active EDW 6680」、「同 6650」を発売した。6680は頻繁に利用するデータをSSDに、あまり利用しないデータをHDDに自動で振り分ける機能を備え、価格を抑えつつ処理速度を向上した。6650はHDDのみで構成するが、今後SSDを搭載予定。価格(税別)は6680が1億7000万円から、6650が1億円から。
エンタープライズサーチ
オープンソースのサーチエンジン採用で価格を半分に
ウチダスペクトラムは2011年5月18日、エンタープライズサーチソフト「SMART/InSight G2 Open」を発表した。米Lucid Imaginationが開発したOSSのサーチエンジンを搭載する。ジャストシステムやFASTサーチのエンジンを採用するモデルと比べて価格を約半分に抑えた。ソフトウェア開発者向けキットなどを同梱する。価格(税別)は1600万円。
電力量測定
使用電力量を把握して今夏の節電対策を支援
東芝と東芝ソリューションズは2011年5月19日、工場やビルの使用電力量を集計する「使用電力見える化クラウドサービス」を発表した。電力センサーなどを各拠点に設置し、1〜30分の任意の間隔で電力使用量を自動測定する。コンセント単位で計測し、事前に設定した上限値に近づくとメールで知らせる機能も備える。月額料金(税別)は1拠点あたり3万6000円から。
データ分析
ビッグデータを高速処理して分析作業を迅速化
日本IBMは2011年5月23日、ビッグデータを処理する2製品を発表した。「IBM InfoSphere BigInsights Enterprise Edition V1.1」はHadoopを用いてデータを並列処理する。既存のDWHとデータを連携する機能などを備える。「IBM InfoSphere Streams V2.0」は一定の傾向を持つデータをリアルタイムに検出する。前者の価格(税別)は285万円から、後者は464万円(1コアあたり)。
アプリケーションサーバー
ESBを用いてSalesforceと連携可能に
NECは2011年5月25日、Javaアプリケーションサーバーの新版「WebOTX V8.4」を発売した。ESBソフトの機能を強化し、Salesforce CRMと連携できるようにした。専用のGUIツールを用いることで、プログラムを書くことなくSalesforceに対して検索を実施できる。負荷に応じてWebOTXのイメージを動的に増やす機能も追加した。価格(税別)は27万5000円(Expressの場合)。
リッチクライアント
操作性に優れた入力画面を構築し業務の効率化を支援
アクシスソフトは2011年5月25日、リッチクライアント製品の新版「Biz/Browser V」を発売した。Webシステムにリッチなクライアント環境を提供し、ユーザーの入力作業を効率化する。新版はBiz/Browser上でHTMLを表示可能にし、画面を切り替えずにWebサイトと業務システムを確認できるようにした。画面の特定個所を拡大/縮小する機能も備える。価格は4プロセサまでの場合で450万円。
ストレージ
ハイエンド機が備える階層化機能をエントリー機で
富士通は2011年5月25日、ストレージ「ETERNUS DX」シリーズの強化を発表した。プロセサを刷新するなどして処理を高速化。従来機に比べて性能を最大4.2倍に向上した。管理ソフト群も強化し、エントリー機で自動階層化機能やシンプロビジョニング機能を利用可能にした。価格(税別)はエントリー機「DX80 S2」が194万3000円から、ミッドレンジ機「DX410 S2」が1074万8000円からなど。
バックアップ
企業内の各種データのバックアップ作業を一元管理
EMCジャパンは2011年5月30日、バックアップソフトの新版「Avamar 6.0」を発表した。同社のバックアップ用アプライアンス「Data Domain」を管理対象とし、これまで別々だったバックアップ作業を一元管理する。保存場所やデータの属性に応じて、双方の重複排除機能を使い分けることが可能。Avamarを搭載するアプライアンス「Avamar Data Store Gen4」の価格(税込)は462万円。
ストレージ
複数ストレージを束ねてデータ移行作業を容易に
日立製作所は2011年5月31日、仮想化技術を用いてストレージ管理を効率化する装置「Hitachi Virtual File Platform」の機能強化を発表した。異なる機種のストレージを集約して仮想プールを作成し、NASを構築できる。データ量の増加に応じて容量を柔軟に追加できるほか、データの移行作業を簡素化する。ストレージを束ねるソフトの価格(税込)は147万円から。
シングルサインオン
社内システムとクラウドを短期間で連携可能に
NTTソフトウェアは2011年6月2日、シングルサインオン製品「TrustBind/Federation Manager Version1.5」を発表した。SAML2.0とOpenIDをサポートし、社内の既存システムとクラウドサービスを連携する。標準化した連携インタフェースを用いることで、サービスの条件次第では1週間程度で運用を始められるという。初期導入コストは300万円から。
ネットワークフォレンジック
トラフィックを監視し情報漏えい時の原因調査を効率化
ニクサンは2011年6月6日、ネットワークフォレンジック用アプライアンス「NetDetector Alpine」の新版を発売した。プロセサを刷新するなどして処理性能を向上。ネットワーク上を流れる全パケットを取りこぼすことなくリアルタイムに取得できるという。ストレージの容量を従来機の約2倍とし、上位モデルの最大容量は180TBとなる。価格は500万円から。
ストレージ
ディスクを多数搭載可能なミッドレンジ/エントリー機
日本HPは2011年6月9日、ストレージ「HP P6000 Enterprise Virtual Arrayファミリ」を発表した。上位機「P6500」は2.5型ディスクを450台、下位機「P6300」は250台まで搭載可能。最大容量はそれぞれ480TB、240TBとなる。データ転送速度が10GbpsとなるiSCSI、FCoEをサポートするほか、オンラインでRAIDを切り替えられる。価格(税込)は325万5000円から。