人材を有効活用することで企業の価値を最大化するタレントマネジメント。海外を中心に普及してきたが、日本でも徐々に関心を集めつつある。タレントマネジメントが備える機能と、主要な製品/サービスをまとめた。
企業における人材戦略は大きな転換点を迎えている。日本企業に深く根付いていた終身雇用/年功序列といった制度は維持しにくくなり、現に若手を中心に離職率が高まっているのは周知の通り。会社へのロイヤルティよりも、自身のスキルアップを重視し、より条件のよい職場に積極的に転職するケースが増えている。
一方、国内市場の飽和や円高基調の長期化などで企業のグローバル展開が加速。現地で優秀な従業員を雇ったり、拠点を統括できる管理者を早期に育成したりすることは焦眉の急だ。
こうした背景の中、これからの人材戦略を強力にサポートするものとして、にわかに注目を集め始めたのが「タレントマネジメント」という分野の製品である。
アイ・ティ・アールが2012年6月5日に発表した、国内のタレントマネジメント市場に関する調査結果からも関心の高さがうかがえる。2010年度の製品の出荷金額は前年度比55.6%増となる7億7000万円で、2011年度は前年比48.1%増を予測する。市場規模はまだ小さいものの、成長分野としてタレントマネジメント製品を提供するベンダーは軒並みユーザー数を増やしているという。
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