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NECが大型メインフレームを発表、約10年ぶりに自社製CPU採用、ほか

4ページで分かる2012年7月の主要ベンダーの発表

2012年8月8日(水)IT Leaders編集部

2012年7月の主要ベンダーの主だった発表を紹介する。

富士通、富士通マーケティング
システム更新時の資産継承が容易な中堅中小向け販売管理ソフト

 富士通と富士通マーケティング(FJM)は2012年6月21日、中堅中小向けの販売管理ソフトである「GLOVIA smart きらら 販売」を発表した。全国に約500社あるパートナー企業を通じて、10月に販売開始する。

 新製品は、販売や購買、債権債務、在庫管理といった18種類の機能を搭載する。標準的な業務プロセスをあらかじめモジュール化しており、ユーザーはマウスのクリックで簡単に業務フローを定義できる。

 このほか、開発手順のナビゲーション機能や、プログラムの自動生成機能を備える開発ツールを提供。カスタマイズのしやすさを高めた。さらに、カスタマイズした部分を標準機能と分離して保持するアーキテクチャを採用。これにより、OSやDBのバージョンアップ時にカスタマイズ部分を再開発せずそのまま継承できるようになる。

 ライセンス価格はサーバー向けが150万円から、ユーザー向けが5万円から。富士通やパートナー企業のデータセンター内でシステムを運用する、プライベートクラウド型サービスも合わせて提供する予定。(力竹)

デル
仮想環境を短期間で構築可能に

 デルは2012年6月28日、仮想化環境構築用アプライアンス「Dell vStart」を発表した。構築に必要なサーバーやストレージ、スイッチなどのハードウェアとサーバー仮想化ソフトをセットで提供する。事前に検証済みで出荷するため、「導入後は数日で利用を始められる」(公共・法人マーケティング本部 サーバ ブランド マネージャー 布谷恒和氏)という。主にサーバーの仮想化にこれから取り組む企業への導入を見込む。

 仮想化ソフトは「VMware vSphere」と「Microsoft Windows Hyper-V」を選択できる。VMwareの場合、VMware vCenter用のプラグインを適用することでリソースや仮想マシンの一元管理が可能だ。Hyper-Vの場合、別途System Centerを購入する必要があるが、専用プラグインを適用することで管理を一元化する。

 仮想マシンを展開できる数が50台、100台、200台までの3種のモデルを用意する。それぞれにVMware版とHyper-V版がある。価格(税別)は仮想マシンを50台まで展開できる「Dell vStart 50v」と「同 50m」が1456万688万円。 (折川)

日立製作所
BladeSymphonyに新機種、ディスク専用ユニットも

 日立製作所は2012年6月27日、ブレードサーバー製品群である「Blade Symphony」の拡充を発表した。主な新製品は2つ。「BS520Aサーバブレード」と「ストレージ拡張ブレード」だ。

 サーバーブレードの新機種であるBS520Aは、CPUにインテルの最新プロセサXeon E5-2400シリーズを採用。12のスロットに最大384GBのメモリーを搭載でき、中小規模のサーバー仮想化環境の構築に向く。ストレージ容量は最大1.8TB。日立独自のサーバー仮想化機構である「Virtage」を標準で搭載する。出荷開始は7月13日。価格は42万4200円から。

 ストレージ拡張ブレードは、ディスク専用のユニット。サーバーブレードと同じサイズの筐体に最大6基のHDDまたはSSDを搭載し、サーバーブレードとセットで使用する。これにより、1サーバーブレードあたりのストレージ容量を最大5.4TB追加できる。外付けのストレージデバイスを追加せず、1つのシャーシ内で柔軟にストレージ容量を拡張できるメリットがある。8月3日に出荷を開始する。価格は23万6250円から。 (力竹)

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