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NECが大型メインフレームを発表、約10年ぶりに自社製CPU採用、ほか

4ページで分かる2012年7月の主要ベンダーの発表

2012年8月8日(水)IT Leaders編集部

2012年7月の主要ベンダーの主だった発表を紹介する。

日本HP
重複排除機能を強化したバックアップ製品の最新版

 日本HPは2012年7月3日、データバックアップソフト「HP Data Protec-tor 7」を発表した。バックアップデータの増加に対処するため、重複排除機能を特に強化した。バックアップデータをブロックと呼ぶ小さな単位で管理。新たにバックアップするデータの中で、すでに保持しているブロックを処理の対象から除外することで、ディスクを効率的に利用する。

 これまでは、仮想ドライブと呼ぶ領域にデータを出力する場合に限って、重複排除機能を使用できたが、最新版では選択肢を拡充。例えば、バックアップ対象システムが稼働するサーバー上で重複を排除できるようにした。専用エージェントをインストールすると、バックアップサーバーと通信して、差分データだけをバックアップサーバーに送る。バックアップ対象システムにある程度、負荷が掛かるが、ネットワーク容量を節約できる。小規模拠点のシステムのバックアップを、本社からWAN回線ごしに取得するような使い方を想定する。

 価格は18万7950円(税込)から。2012年8月より販売する。(緒方)

日本NCR
入荷・検品から精算まで、RFIDで店舗業務を効率化

 日本NCRは2012年7月10日、RFIDを用いた店舗運営支援システム「クラウド型RFID店舗オペレーションシステム」を発表した。物流拠点における商品の入出荷・検品作業から、店舗でのレジ精算や棚卸にいたるまで、小売業の日常的な業務の効率化を支援する。9月からアパレル専門店を展開するユナイテッドアローズが、数店舗にシステムを導入し効果検証を始める。

 RFIDは微小なICチップに商品情報などを記録し、電波を使って通信機器と情報をやり取りするもの。カードやシールなど色々な材質・形状に加工できることに加え、「単価が10円強」(諸星俊男社長)にまで下落し、本格的な普及が見込まれつつある。

 新システムは、店舗や物流拠点で使うRFIDの読み取り機と、日本NCRが運営するRFID管理システムで構成する。商品に付けた複数のRFIDの情報を一括読み取りすることで、検品や棚卸作業の効率化を図れる。読み取ったRFIDの情報を店舗や物流拠点で共有し、在庫の適正管理などにも役立てられる。

 料金は店舗や取り扱い商品の数に応じた月額従量制になる模様。(栗原)

TIS
製品導入前に性能改善やコスト削減の効果を検証

 TISは2012年6月19日、システム導入前に効果を検証するための施設を都内のデータセンター内に開設した。名称は「TIS Enterprise Architecture Laboratory」。第1弾として、日本オラクル製品を用いた性能検証サービスを提供する。

 施設内にオラクルのデータベース機「Exadata Database Machine」や、データ分析専用機「Exalytics In-Memory Machine」を設置。これらのプラットフォーム上でERPパッケージ「E-Business Suite」やBI(ビジネスインテリジェンス)ソフト「Oracle BI Applications」、データベースソフト「Oracle Database」を稼働させた際に見込める性能改善やコスト削減の効果を確かめる。

 検証対象ソフトに応じて「EPM/BI検証サービス」や「ERP検証サービス」など4つのメニューで構成する。スクラッチ開発したアプリケーションをオラクルのアプライアンスに実装することを想定した検証も可能。料金は個別見積もりだが、ExadataやOracle DBによる「Database検証サービス」は原則として無償で提供する。(栗原)

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