技術革新は日進月歩で進む。学校で最新技術を習っても、実社会に出ればすぐに陳腐化してしまう。自分の専門分野に加えて、周辺分野の知識も必要になる。「絶えず新しいことを学び続ける」という時代の要請に合った学習サービスがMOOC(ムーク)である。
本誌2012年11月号で紹介した社会人向けオンラインコースが、最近は「MOOC (ムーク:Massive Open Online Course)」と呼ばれるようになり、その普及に一段と拍車がかかっている。
「仕事のために最先端の技術や知識を学びたいが、研修コースや夜学に通うのは高額だし時間の余裕がない。仕事の合間や帰宅後あるいは週末に学習したい」といった人に打ってつけの学習方法として人気を集めている。
かつてeラーニングが騒がれた時代があったが、使い勝手は十分ではなかったかもしれない。その後にWeb技術が進化し、MOOCのオンライン学習環境は格段に進化した。
学習コースの内容も充実してきている。コースによっては宿題が出され、提出すれば評価を受けられる。テストもあれば、学習者同士のフォーラムが用意されているサービスもあり、仲間との学習も楽しめる。
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