今や、モバイル活用は企業ITの最重要テーマの1つ。しかし、モバイルアプリの開発には全く土地勘がないという読者も多いのでは。分からないことは先達に尋ねるのが一番だ。本連載では、ニフティ、はてな、GREEでコンシューマ向けサービス開発の最前線に立ってきた伊藤直也氏に、モバイルアプリ開発の定石を聞く。 (緒方 啓吾=IT Leaders編集部/監修:伊藤直也)

しかし、デザインの構成要素は他にもたくさんある
Q2:コンシューマ向けのモバイルアプリは、デザインが洗練されている。やはり、デザイナーを起用するなど、見た目に気を使った方が良いのだろうか。
A:世の中には、似たようなアプリが多数存在している。他と差異化を図るためには、使いやすく、洗練されたデザインであることが重要である。
だから、モバイルアプリの開発者は、デザインを重要視する。ただし、ここでいうデザインとは、ユーザーの利用体験を構成するさまざまな要素を包含する概念だ。グラフィックが優れているとか、ボタンを押した時の反応が格好良いといった要素ばかりではない。
例えば、ユーザーの利用シーンを明確に想定しているか、それがユーザーの普段の行動とマッチしているか(ユースケースの設計)、表示する情報が適切か、快適に操作できるようなボタン配置であるか(UIデザイン)、など利用体験を高めるために考えるべき要素は数多い。
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