今や、モバイル活用は企業ITの最重要テーマの1つ。しかし、モバイルアプリの開発には全く土地勘がないという読者も多いのでは。分からないことは先達に尋ねるのが一番だ。本連載では、ニフティ、はてな、GREEでコンシューマ向けサービス開発の最前線に立ってきた伊藤直也氏に、モバイルアプリ開発の定石を聞く。 (緒方 啓吾=IT Leaders編集部/監修:伊藤直也)
Q6:モバイルアプリはどんなシステム構成をとるのか?
A:システム全体のアーキテクチャは、Webアプリケーションとよく似ている。「MVCモデル」をとるのが一般的だ。画面表示を担う「ビュー」、処理の中核を担う「モデル」、両者をつなぐ「コントローラー」で構成する。
ただし、通常、モデルが担当する処理の一部、具体的には、トランザクションなどの処理をバックエンドサーバーに任せるケースが多い。サーバー側にAPIを用意して、アプリから呼び出す。
アプリの開発、運用基盤に、クラウドサービスを積極的に取り入れるのが、モバイルアプリ開発のトレンドだ。例えば、バックエンドサーバーや、データベース、認証基盤などをAmazon Web Servicesに置く。バックエンドが複雑でない場合は、セールスフォースが提供する「Heroku」など、アプリケーション運用基盤を利用することもある。
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