一度は立ち消えたウェアラブルコンピュータが、なぜ今再び注目を集めるようになったのか。スマートフォンやタブレットの次にくるデバイスなのか。それとも、一過性のブームに過ぎないのか。ウェアラブルコンピュータの意義を考えてみよう。
前回の記事では、2000年前後にウェアラブルコンピュータのブームがあったと話した。しかし、結局のところ、人々に広く受け入れられるまでには至らなかった。ウェアラブルの代名詞とまで言われたザイブナー社は2005年にチャプター11(自己破産)を申請。同社は1990年創立から15年間、一度も黒字を出せなかったという。PDAもウェアラブル・コンピューティングの担い手にはなりえなかった。
一度は立ち消えになったウェアラブルコンピュータが再浮上したのは何故か。最大の理由は、技術の進歩だろう。2000年当時のPCを思い出すと、変化の大きさがよくわかる。CPU128MHz、メモリ容量32MB。通信機能はオプション。PHSによる128Kbpsが主流だった。勿論ジェスチャーやタッチパネルはサポートされていない。しかも、1台30万円はしただろう。

米インテルは新型CPU「Edison」を発表した
写真は、基調講演に登壇したブライアン・クルザニッチCEO
当時と比べると、テクノロジーは大きく進化した。
まず、コンピュータの部品が小型化した。特に、パソコンを手のひらサイズに集積したスマートフォンの存在は大きい。その普及はコンピュータの部品の小型化に拍車をかけた。結果としてデザインの柔軟性が増し、アクセサリに近いデザインが可能になった。例えば、インテルが2014年夏から提供開始するコンピュータ「エジソン」は、なんとSDカードサイズである。
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