すでに報告した「Red Hat Summit2014」に参加した4月中旬、空いた半日を使ってシリコンバレーに出かけました。ガイドはIT Leadersの読者にとってはお馴染み「シリコンバレー最前線」の筆者、山谷正己 氏(JustResearch代表)です。山谷氏の案内で主にIT企業の社屋を見学しました。「社屋見学?なんだそれ?」と思われるかも知れませんが、各社のオフィスを見たり、そこから把握できるシリコンバレーの生態系を知ったりすると、実に興味深いものがあります。その空気感を優先し、北から南に下る形で、主に写真でレポートしますので、しばしお付き合い下さい。
まずは写真の巨大ビル群です(写真1)。川岸のように見えるのは実は池ですが、これはOracle本社。回り込むと社名が見えます。低層のビルが多いシリコンバレーにあって、かなり目立ちます。世界有数のIT企業の本社だけあります。
次は、Facebook本社の入り口にある看板(写真2)。ここは観光名所になっていて、休日ともなると、かなり混雑するようです。この看板、裏に回るとSun Microsystemsのロゴが・・・。このオフィス、実は以前はSunのオフィスだったのですが、そのSunに敬意を払ってのことだそうです。歴史を大事にするところなど、なかなかやります。
オフィス全体を写真では簡単に撮れないので、数時間後に訪れたコンピュータミュージアムにあったGoogle Earthで表示してみました(写真3)。低層のビルばかりですが、面積は広大。この写真の一番下、やや右寄りが看板の位置です。その左側では拡張工事が進んでおり、道路の下を地下道で結ぶようです。
その後、スタンフォード大学を訪れました。写真4は有名なHoover Tower(名前の由来はぜひググって下さい)です。同大学のキャンパスは993万坪と極めて広大で、山谷氏が受け入れているSE研修の参加者が調べたところ「杉並区と同等」の広さです。
大学の敷地内には、教授などの住まいのほか、牧場、様々な実験施設などに加え、IT企業やVC(ベンチャーキャピタル)が集積するエリアもあります(写真5)。実際、有名なVCであるSequoia Capital、Kleiner Perkins Caufield & Byersなどが森の中のオフィスに軒を連ねていました。