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【Networld Fes 2014】東京開催~活況イベント事後レポート

熱視線を集めた注目セッション

2014年7月24日(木)

2014年6月19日、「ベストマッチなITが集う最先端テクノロジー&ソリューション」をテーマに、昨年に続き2回目となるNetworld Fes 2014東京(主催:株式会社ネットワールド)が東京コンファレンスセンター・品川で開催され、昨年のおよそ2倍の約650名の来場者を集めた。参加者は、スポーツ界や自動車業界の著名人による特別講演と、最先端ITテクノロジーを紹介する各セッションに耳を傾け、39社の展示パビリオンを熱心に回り説明を受けていた。

クラウドを巡る新潮流を紹介する各セッション

 ランチタイムをはさんで、3つの会場に分かれて個別のテクノロジーやソリューションにフォーカスした9つのセッションが行われた。その中から3つのセッションをピックアップして紹介する。

●注目セッションPickUp1: ネットワールド

  「クラウド基盤の明日を考える、次に狙うテクノロジーとは? ~ネットワールドが追う次世代テクノロジーとマーケットトレンド~」という演目で、ネットワールド営業本部ストラテジック・プロダクツ営業部部長代理の平松健太氏が登壇。データセンターの機能の大半を仮想化しソフトウェアで定義してゆく「SDDC(Software Defined DataCenter)」がデータセンターのあるべき姿とし、それを具現化するテクノロジーが重要になるとの見解を示した。

  それを受け、ネットワールドによるハイブリッドクラウド・イノベーションのための宣言として、(1)再び「ネットワールド」になる、(2)ソフトウェア・デファインド・ストレージを離陸させる、(3)“時間を買う”コンバージド・インフラを拡大、(4)ハイパークラウドが使う「ホワイトボックス」の展開を進める、(5)「ビジネスのモバイル化」を自ら実践──という5つのアクションを挙げ、それぞれに重要な技術やソリューションを紹介した。

 サーバの仮想化がとみに進んでいるのは周知の通り。ストレージは、EMCのViPRの登場によってソフトウェア・デファインド化が進み、さらに今後はサーバ内蔵ディスクを束ねて仮想ストレージ化して利用するServer SANの存在感が増すとし、代表例としてVMwareのVSAN及びEMCのScaleIOの特徴を解説。また、ネットワークの仮想化については、スイッチの仮想化だけでなく、ルーター、ファイアウォール、セキュリティ装置などを論理的ネットとして定義し、カタログ化したものの中から接続を選択することで、セキュリティまで判断して利用していくことが可能になるとし、例としてVMwareのNSX、CISCOのACI(Application Centric Infrastructure)を挙げた。

 ●注目セッションPickUp2:EMCジャパン

 「REDEFINE! EMCのSoftware-Defined World~EMCが導く第3のプラットフォームへの道~」は、EMCジャパンのパートナーSE部プリンシパルSE三保尚澄氏とソリューション部シニアSEの吉田尚壮氏がトーク形式でセッションを進めた。

 タイトルの「第3のプラットフォーム」というのは、「メインフレーム」「クライアント/サーバ」に続く、「クラウド」を主軸としたコンピューティング環境のことで、現在は第2と第3の併用が必要な段階だ。EMCは2つの基盤にギャップを発生させずにうまく使い分け、そして第3への移行をスムーズに推し進めることに力を注ぐ。

 そこで大きな役割を果たすのがViPR。物理ストレージのレイヤーを抽象化し、メーカーや機種を問わず統合的に運用管理するソフトウェアプラットフォームという位置付けで、EMCが標榜するソフトウェア・デファインド・データセンターを具現化するテクノロジーが凝縮されている。

 既存ストレージリソースの管理を自動化し、カタログ化することでアクセス性の向上に貢献し、管理者には自動化による運用コストの削減を提供する一方、第3の領域で新しいシステムを構築する場合、ViPRのデータサービスを活用して、オブジェクトストレージや拡張性の高いブロックストレージなどを新しいアプリケーションの活用に利用できるのが特徴だ。VMwareやOpenStackなどの各オーケストレーターに対し、ViPRはストレージを“ソフトウェア・デファインド”なものとして提供、新規ストレージリソースの追加などもViPRのカタログ化内で処理し上位のオーケストレーターでの再設定は必要ない。なお、ViPRの新バージョンは国内で7月に発売される。

●注目セッションPickUp3:日本ヒューレット・パッカード

  「HPの新ブランドHP Converged Systemと同ブランドで再注目されている進化したVDIソリューション『HP Moonshot HDI』のご紹介」では、従来のVDIでユーザの不満が多かった、「スムーズに動かない」という問題を解決する日本ヒューレット・パッカードのソリューションを紹介した。

 講師を務めたプリセールス統括本部サーバスペシャリスト小川大地氏は、理由はいくつかあるものの、個別のアプリケーションがビデオカードの存在を前提としているのに対し、VDIには原則としてビデオカードがないのが大きな要因と指摘した。

 仮想化技術を利用しないHP Moonshot SystemによるHDIでは1枚のボードにクライアント4台分のCPU、メモリー、ストレージ(SSD)、ビデオカードがほぼ独立して搭載されている。ブレードサーバの考え方も継承しているが、非常にコンパクトな構成を実現したことでVDIとほぼ同額の予算でユーザが満足できるパフォーマンスを提供でき、Windowsの機能を制限することもなく管理者にもインフラスキルを要求しないと、同社のソリューションの特徴を紹介した。

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