「CIO賢人倶楽部」は、企業における情報システムの取り込みの重要性に鑑みて、CIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)同士の意見交換や知見を共有し相互に支援しているコミュニティです。IT Leadersは、その趣旨に賛同し、オブザーバとして参加しています。同倶楽部のメンバーによるリレーコラムの転載許可をいただきました。順次、ご紹介していきます。今回は、ヤマト運輸の小佐野 豪績 氏のオピニオンです。
本リレーコラムの初回に、当倶楽部会長の木内里美氏が「経営とITの融合」というテーマを取り上げていた。今回は私自身の経験を踏まえ、少し角度を変えて「CEOとの関係におけるCIOの役割」について取り上げたい。
私は2005年から5年間でグループ会社2社のCEOを務め、その後、2014年3月までの4年間、ヤマトホールディングス(株)において「グループCIO 兼 経営戦略担当役員」の任に就いていた。グループCIOに就いている間、十分とは言えないにせよ、CEOと意思疎通を図るよう努力し、CEOの理解と協力を得て何とか取り組んでこられたと思う。
この間、私がどんな経験のもと、どんな考えに至ったのかを述べてみたい。まず、もう一度簡単に私の経歴をお話しておく。多少なりとも読者の皆様の参考になれば幸いだ。
入社後は宅急便の現場に配属されたが、その後は情報システム部門を中心にしながら数年おきに現場責任者を経験した。2005年、2社のグループ会社においてCEOを務めることになった。
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