今、「データセンター」と聞いて、皆さんはどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。先日開催された「データセンターコンファレンス 2015 Spring」(インプレス データセンター完全ガイド主催)の基調講演で示された東大・江崎浩教授の示唆から、企業・データセンターの今後の姿や役割について考えてみます。
データセンターは今や「地球のクリティカルインフラ」
写真2:WIDEプロジェクトや東大グリーンICTプロジェクトの代表を務める東京大学 情報理工学系研究科教授の江崎浩氏
「データセンターが社会や産業の重要インフラになった今、広い意味でのセキュリティをどう構築し、いかにして社会と産業の活動を継続して競争力を維持しながら発展させていくか」――。江崎氏(写真2)の言う“広い意味でのセキュリティ”とは、今、国際的問題になっているサイバーセキュリティへの対策ばかりではないようです。「地球のクリティカルインフラとしてのデータセンター」(同氏)を種々の危機から守るための、包括的な国家/国家間レベルのセキュリティやガバナンスを指しています。
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【次ページ】IoT時代に求められるエッジヘビーコンピューティング
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