[クラウド分解辞典−Amazon Web Services編]
AWSをより良く知るための基礎知識:第1回
2015年4月22日(水)佐々木 大輔(クラスメソッド)
ミッションクリティカルな企業情報システムにまで利用さるようになったクラウドサービス。この時代を切り拓いてきたのが、米Amazon.comの「Amazon Web Services(AWS)」である。競合各社がAWSのサービス/料金を基準に、自社のサービス内容を決めている。クラウドの代名詞とも言えるAWSの全容に迫る。
2015年4月時点での、AWSを構成するサービス群を図1に、各サービスの概要を表2に示す。
AWSを理解するための3つの特徴
各サービスの内容について説明する前に、AWSの特徴を3つ紹介する。
特徴1:すべてのサービスはWeb APIで操作できる
AWSの最も大きな特徴が、各種サービスがHTTP/HTTPSを通じWeb API(Application Programming Interface)によって操作できることである。利用者が使いやすいようにGUI(Graphical User Interface)を持つWeb管理コンソールが提供されているが、そのバッググラウンドではWeb APIがコールされている。
このWeb APIを操作するためのコマンドラインインタフェースやプログラムに組み込むための各種SDK(Software Development Kit)も用意されており、様々なプログラミング言語によってAWSを操作できる。例えばサーバーの負荷を監視し、しきい値を超えたらサーバーを増やすといった運用がプログラムによって実現できる。
- 【最終回】ユーザーニーズに沿い、フルマネージド化とサーバーレス化が進む(2016/01/27)
- 【第9回】IoTやモバイル、アナリティクスにも対応—AWS IoT、AWS Mobile Hub、Amazon Elastic MapReduceなど(2015/12/22)
- DevOpsによるアプリケーション開発への集中を可能に─AWS Elastic Beanstalk、OpsWorks、CodeDeploy、CloudFormation:第8回(2015/11/25)
- 【第7回】インフラだけではない、オフィスのデスクトップ環境も用意─Amazon WorkSpaces、Amazon WorkDocs、Amazon WorkMail(2015/10/28)
- 【第6回】Webにつながらない事態を徹底回避−Amazon Route53、Amazon CloudFront(2015/09/24)