米ファルコンストアは、新旧の外部接続ストレージを仮想化する最新ソフトウェア「FreeStor」を2015年2月18日発表。6月3日から全世界で提供を開始した。来日した同社のCEO、ゲーリー・クイン氏に製品概要と販売戦略を聞いた。
まずは6月からワールドワイドで提供を開始した「FreeStor」とは何なのかを説明してほしい。
実体としてはx86サーバーに導入するソフトウェア群だ。図を見て頂くと分かりやすいと思うが、「FreeStor Storage Server(FSS)」で最大128ノードのクラスタを構成し、それらにまたがる単一のストレージプールを形成。ここから任意容量のボリュームを切り出して、業務アプリケーションから使えるようにする。その際、外部接続のさまざまなタイプのストレージ装置が使えるのが特徴だ。iSCSI、FibreChannel、FCoEなど一般的なSAN接続となる。
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FSSのクラスターを管理するのが「FreeStor Management Server(FMS)」で、ここで指定した各種の設定がクラスタに反映される。専用のWeb画面のほかREST APIでも制御できる。FMSは、ストレージプーを対象としたインライン重複排除を実行する「FreeStor Dedupe Repository」(FDR)の管理も担う。
当社は2000年の創業以来、「企業にとって柔軟で堅牢なデータ管理基盤」を旗印に、ソフトウェアの開発に力を注いできた。データ移行、事業継続、バックアップ、災害対策、重複排除などの領域で、多くの実績とノウハウを獲得。それらをベースに、これからのストレージ環境のあるべき姿を具現化するものとして世に出したのがFreeStorである。仮想化技術でストレージのレイヤーを抽象化、ワークロードを物理ハードウェアから完全に切り離している。いわゆる「Software Defined Storage」のアプローチだ。
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