伊藤忠テクノソリューションズのグループ会社であるシーティーシー・エスピー(CTCSP)はスプリームシステムと販売代理店契約を締結し、リアルタイム動線分析ツール「Moptar」と棚前行動分析ツール「Reach」の提供を開始した。タグや画像データを使用せずリアルタイムなプロモーションとセキュリティを導入できるソリューションを提供する。
「Moptar」は、赤外線レーザーセンサーにより人の動きを検知するリアルタイム動線分析ツールである。専用タグなどの機器を使用せずに、特定空間でのヒトの回遊状況や振る舞い、興味関心度といった不可視情報をデータとして取得し、分析することが可能だ。
1人ひとりを識別し動線として追跡することできるため、個々人に対するリアルタイムのアクションが可能になる。オフィスビルの不正入退室検知や製造工場の危険行動検知・ヒヤリハット防止などにも応用できる。
Reachは、特定の棚に手を伸ばした回数、手を伸ばした棚段など、棚前での手の動きをデータ化することができる棚前行動分析ツールである。棚への立ち寄りや手を伸ばす割合を算出することで、棚替えや商品陳列の改善を支援する。Moptarとの連携により、1人ひとりの動線と動作を紐づけた分析・アクションが可能になる。
CTCSPは、MoptarおよびReachの提供に加え、他システムとのデータ連携・データ加工やデータクレンジング、人物特定を行うビーコンなど、ほかの補完製品との連携も支援する。
CTCSPは、システム構築や既存システムとの連携を含めて展開し、3年間で50社の導入を目標にする。