[事例ニュース]

2017年8月25日(金)日川 佳三（IT Leaders編集部）

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写真1：バイタルセンサーの利用イメージ（出典：NTT西日本）

　NTT西日本の実証実験では、作業者に身に着けてもらう複数のセンサーデバイスの情報を収集して可視化する。これにより、作業者の体調不良などを予防する。さらに、危険につながる行動を把握することによって、労働災害を抑止する。

　バイタルセンサーとして、富士通製のリストバンド型センサーデバイスを使う。作業者の心拍数、加速度、周辺の温度・湿度などの情報を取得する。体調不良の予防や、転倒・転落検知の正常性を検証する。

　位置情報は、作業現場に設置したBeaconと、作業者に身に着けてもらう環境センサーを利用して、作業者の位置情報や気圧情報を取得する。危険エリアや建設機械などに近接しているかどうかや、高所作業中の情報などを可視化する。重篤災害の抑止や、作業監督者の見回り作業の軽減などの有効性を検証する。

図1●バイタルデータと位置情報を活用して作業者の安全を支援するサービスの実証実験の概要（出所：NTT西日本）
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　今後は、実証実験の結果や作業者、作業現場監督者の意見などをもとに、サービスの早期実用化を目指す。将来は、安全管理以外の用途にも適用分野を広げる。介護シーンにおける高齢者の体調や位置情報の把握、教育現場における運動中の体調や活動状況の把握など、用途に合わせて幅広く使えるシステムを目指す。