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日立、IoTを活用し経営情報と製造現場のKPIを見える化するダッシュボード

2017年10月13日(金)IT Leaders編集部

日立製作所は2017年10月12日、ダイセルの協力のもと、IoTを活用し、経営情報から製造現場の状況までのKPIを一元的に見える化する経営・製造ダッシュボードを開発したと発表した。4M(Man・Machine・Material・Method)データを活用し、迅速な意思決定を支援する。

 経営・製造ダッシュボードは、経営者層、工場管理者層、ライン監督者層の、それぞれの視点から、経営改善や生産性向上を図るために有用な情報を定量的かつタイムリーに把握可能にする。これにより、迅速な意思決定を支援する。

 日立とダイセルが進めている協創プロジェクトの一環として、これまで作業員の逸脱動作や設備不具合の予兆を検知する画像解析システムを通じて収集してきた、製造現場の 4M(Man・Machine・Material・Method)データを活用している。

 具体的には、製造現場の4Mデータを用いて、経営者層、工場管理者層、ライン監督者層などの職務階層ごとに、経営改善や生産性向上を図るための意思決定を行うに当たって有用な各種KPIを時系列でグラフ表示する。

 経営者層向けには、事業・工場ごとの売上や利益率、キャッシュフローや可動率などをKPIとする。工場管理者層向けには、担当工場のラインごとの生産量や可動率、他工場の情報などをKPIとする。ライン監督者層向けには、担当ラインごとのサイクルタイムや設備稼働状況、他ラインの情報などをKPIとする。こうして、全体最適化の観点で、状況の把握から課題抽出、評価分析、改善までのサイクルの迅速化を図れるように支援する。

 グローバルに展開している製造現場の情報(加工実績や作業映像など)を統合し、ビッグデータ解析技術を活用して不良発生時の原因分析や改善施策提案を行い、各製造現場にフィードバックすることで、グローバルでの製品品質の向上も支援する。

 日立が幅広い製造業へのソリューションを提供してきた実績と、製造業として培ってきたOT(Operational Technology)のノウハウ、独自のKPIツリーのモデル化技術を生かすことにより、現場視点を重視し、改善活動につなげられるKPIも設定可能である。

 日立のOTとITを融合したIoT基盤「Lumada」の機能である、収集したデータのフォーマットを統一するデータ統合基盤や、多種多様なビックデータを効率良く整理・蓄積するデータレイクを採用すれば、見える化・分析を効率的に行える環境を構築できる。

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