[市場動向]

5Gとクラウドを直結したテレコムクラウドの技術検証環境─NTTドコモ

2018年7月5日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

NTTドコモは2018年7月5日、第5世代移動通信方式(5G)に対応したサービスを開発する場として「ドコモ5Gオープンクラウド」を提供すると発表した。2018年7月26日からパートナー企業・団体向けに提供する。

 ドコモ5Gオープンクラウドは、2018年4月に開設した5G技術検証環境「ドコモ5Gオープンラボ」とクラウド基盤を直結した技術検証環境である。「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」の参加企業・団体向けに提供する。

図1●ドコモ5Gオープンクラウドの提供イメージ(出所:NTTドコモ)図1:ドコモ5Gオープンクラウドの提供イメージ(出典:NTTドコモ)
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 参加企業は、ドコモ5Gオープンクラウドを、自社で開発したサービスを5G環境で検証するための場として利用したり、クラウド基盤上に自社の技術とNTTドコモの技術を持ち寄って新サービスを開発したりする場として利用できる。

 NTTドコモは、ドコモ5Gオープンクラウドを介して開発したサービスや技術を、参加企業・団体向けに情報発信する。サービスの開発企業とサービスを利用する企業のマッチングにも取り組む。

 NTTドコモが提供する技術は、2018年7月5日時点で画像認識とAIエージェント基盤である。画像認識は、物体検出(人物の全身、顔、上半身、下半身を認識)、一般物体認識(人物の年齢や性別を認識など)、商品棚認識(商品位置を認識して商品名を特定)、ができる。AIエージェント基盤は、音声対話をデバイスに実装するためのクラウド基盤とSDK(ソフトウェア開発キット)である。

 ドコモ5Gオープンクラウドの参加企業は、現在6社。NEC(IaaS「NEC Cloud System」による5G活用支援)、NTTテクノクロス(デジタルサイネージ)、ソニー(リアルタイム映像制作)、トレンドマイクロ(NFV/クラウド向けセキュリティ)、ヴイエムウェア(クラウド運用基盤)、ワコム(VR 3D描画のデザインを遠隔操作で制作)、である。2018年7月下旬から、各社の要素技術を活用した技術検証を開始する

 この6社以外にも、自社のサービスや要素技術を持ち寄った技術検証や、ビジネス化を見据えた協業に賛同するパートナーを広く募集している。

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