沖電気工業(OKI)は、有人窓口の省人化や無人化を支援するソフト「CounterSmart(カウンタースマート)」を発表、同日販売を開始した。OKIがこれまで手がけてきた金融機関向け窓口端末や旅客交通向け券売機、コンタクトセンター向け遠隔支援のノウハウを活かして開発した。価格は個別見積もり。
CounterSmartは、無人窓口を実現するためのソフトである。窓口を訪れた顧客は、セルフサービス型で各種の取引を実行できる。この上で、顧客が必要とするタイミングでテレビ電話を通じて有人オペレーター(専門家)と対話しながらサービスを受けられる。
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ユーザー事例の1つとして、ふくおかフィナンシャルグループの熊本銀行の次世代型サービス拠点「サテライトプラザ保田窪」が、2018年7月から「TV相談窓口」を運用している。
2018年度中には、コンタクトセンター機能を含めてクラウドサービス型で提供する「遠隔相談クラウドサービス」を開始する。これにより、いつでも、どこでも、必要な場面でリモート支援を行えるようになる。
CounterSmartの特徴の1つは、タッチ入力のほか音声入力ができること。無人対話を実現するためにAI対話型エンジン「Ladadie」を採用した。さらに、訪日外国人向けの多言語対応なども提供する。2018年度中に、設置場所周辺の雑音を除去して利用者の音声だけを認識できるエリア収音機能を提供する。
特徴の2つめは、CounterSmartを搭載した汎用パソコンやタブレットに各種のI/O装置をつなげられるようにしていること。金融機関向け窓口端末に必要になる、通帳・キャッシュカード・紙幣・硬貨を取り扱う機器や、旅客交通向け券売機に必要になる、チケットを取り扱う機器などを接続できる。
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