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日立、アジャイル開発支援サービスを開始、専用スペースから社内規約の整備まで支援

2019年1月28日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日立製作所は2019年1月28日、ユーザー企業のアジャイル開発をトータルで支援するサービス「アジャイル開発コンサルティングサービス」を発表した。アジャイル開発の専用スペースの提供などによって、アジャイル開発の短期導入とプロジェクトの定着化を支援する。2019年2月1日から提供する。価格は個別見積もり。

 日立製作所のアジャイル開発コンサルティングサービスは、アジャイル開発を検討するユーザー企業をトータルに支援するもの。以下の3つのメニュー、すなわち、プロジェクトルームと開発環境を提供する(1)「協創空間提供サービス」、専門の技術者による(2)「コーチングサービス」、開発方法論を提案し、社内規約の整備を支援する(3)「メソドロジーコンサルティングサービス」で構成する。

写真1:アジャイル開発の風景(日立オープンラボ横浜)写真1:日立オープンラボ横浜におけるアジャイル開発の風景(出典:日立製作所)
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 (1)協創空間提供サービスでは、アジャイル開発を行うために必要となるプロジェクトルームと、日立の開発要員をセットで提供する(写真1)。最短で約1週間で、場所の確保からルーム内に設置する機器やソフトなどユーザーの希望に応じて各種設備・開発環境を調達・設営・構築する。

 プロジェクトルームは、横浜市戸塚区にある日立オープンラボ横浜のほか、パートナーと連携して、大手町、日本橋、新宿、品川など都内60カ所以上の施設から選択できる。今後さらに、専用スペースを拡大していく予定である。。

 本サービスは、新規の開発案件だけでなく、現在開発中のプロジェクトにも利用できる。また、アジャイル開発が終了した後は、開発環境を自社に持ち帰って開発作業を継続するなど、柔軟に活用できる。

 (2)コーチングサービスでは、「認定スクラムマスター(CSM)」資格保持者をはじめとする日立の技術者が、アジャイル開発の導入と定着を支援する。アジャイル開発の実践に必要な知識を短期間で習得できる導入教育や、プロジェクト立ち上げ時のルール、開発中の進行方法などについてアドバイスする。

 (3)メソドロジーコンサルティングサービスでは、日立が持つアジャイル開発のノウハウを活用し、個々のプロジェクトに適した開発方法論を提案するとともに、社内規約の整備や標準化に向けた取り組みを支援する。

 なお、日立では、2012年にアジャイル開発に特化した開発方法論を整備し、「HIPACE Agile Scrum Methodology」として、これまで金融機関や公共、鉄道など広い分野の開発案件にアジャイル開発を適用してきた。同社内での開発プロジェクトでは、アジャイル手法の1つであるスクラム(Scrum)開発を約200人の大規模体制で実践するなど、豊富な知見を持っていることをアピールポイントにしている。

 今回新たに開始するサービスは、アジャイル開発を全方位でサポートするトータルサービスである。日立が培った経験やノウハウをもとに、PoC(概念検証)から本番サービスまで、社内外のさまざまなシステム開発において、ユーザー企業のアジャイル開発の適用を支援するとしている。

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