NECは2019年7月8日、来客数や出荷数、販売数などの需要を予測するSaaS型クラウドサービス「需給最適化プラットフォーム Webサービス版」を発表した。過剰な生産や発注による廃棄ロスを削減できる。これまでソフトウェア製品版として提供していた「需給最適化プラットフォーム」のSaaS版に相当する。同日付けで、「Amazon SaaSストア」にて提供を開始した。
来客数や販売数などの需要を予測するアプリケーションを、SaaS型で提供する(画面1)。予測に利用するデータとして、ユーザーが持つ販売実績などのデータに加え、天候、気温、曜日、イベントなど、販売に影響を与える外部要因データ(NECから提供)を組み合わせて利用できる。予測に影響を与える要因も分析できる。

拡大画像表示
予測のための要素技術には、NECの異種混合学習技術を用いる。データの中に規則性が複数存在する時に、これを自動で場合分けする技術である。天候が雨と晴れで分けたり、曜日で分けたりといった場合分けを、データ分析者が手動で実施しなくてもよくなる。
サービスメニューは2つある。(1)「客数予測分析」(定型予測)は、データを入力するだけで来客数を予測できる。(2)「多目的予測分析」(非定型予測)は、ユーザー自身で分析モデルを設計する必要があるが、販売数や出荷数など独自の指標について予測できる。価格(税別)は、客数予測分析が月額4万9800円から。多目的予測分析が月額9万9800円から。
定型予測のサービスメニューでは、NECが設計した分析モデルを利用する。ユーザーはデータを入力するだけで、予測値に加えて、予測に影響している要因(影響因子)を確認できる。最初のサービスとして、店舗などの来店客数の実績や気象情報などの外部データを基に未来の客数を予測する「客数予測分析」を提供。今後メニューを順次拡充する。
非定型予測のサービスメニューでは、ユーザー目的に応じた予測が可能である。Webブラウザ上でのドラッグ&ドロップ操作や簡易な操作だけで、ユーザー自身で分析モデルを設計できる。販売数や出荷数などの需要予測に加えて、予測における要因分析(影響因子確認)も定型予測と同様に行える。