ダイハツ工業は、自動車整備における点検の結果を音声で入力できるシステム「音声による点検結果入力システム」を稼働させた。音声入力によって、手書きでの記録簿作成と比較して、作業時間を1台あたり15%程度短縮できた。音声認識エンジン「AmiVoice」を提供したアドバンスト・メディアが2019年12月24日に発表した。
ダイハツ工業は、自動車整備における点検・整備の結果を音声で入力できるシステムを稼働させた(写真1)。音声入力によって、手書きでの記録簿作成と比較して、作業時間を1台あたり15%程度短縮できた。システムはクラウドサービス型で動作するため、複数人で同時に作業を行う法定12カ月点検にも活用できる。
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AI音声認識エンジンとして、AmiVoiceを採用した。整備士がウェアラブルマイク端末「AmiVoice Front WT01」を装着し、専用のタブレット端末を用いて点検・整備を実施する。あらかじめ設定した順番で点検項目が読み上げられるので、整備士は、これに従って点検を実施する。「良好」、「交換の必要あり」など、点検結果を発話すると、内容が自動的に記録される仕組み。
ウェアラブルマイク端末のAmiVoice Front WT01は、雑音に強く、整備工場などの騒音環境下でも音声入力に適したクリアな集音が可能である。形状はバッジ型で無線で接続できるため、点検・整備作業中に装着しても違和感がない。端末とはBluetoothで接続する。2マイクアレイ方式の採用によって周囲の雑音をシャットアウトし、利用者の口元の音だけをクリアにキャッチできるとしている。