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HPE、ビッグデータ分析用途を想定したコンテナ基盤「HPE Container Platform」を提供

Kubernetes、BlueData、MapRを組み合わせて提供

2020年5月14日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本ヒューレット・パッカード(HPE)は2019年5月14日、Kubernetesベースのコンテナ基盤ソフトウェア「HPE Container Platform」の提供を開始した。Kubernetesをベースに、データ分析ミドルウェアをコンテナとしてデプロイしやすくするための管理機能や、コンテナが利用するデータを永続ストレージに保管するための機能を組み合わせている。価格は、CPUコアあたりのライセンス。

 HPE Container Platformは、Kubernetesをベースとしたコンテナ基盤ソフトウェアである。2019年11月に発表していた製品であり、今回提供を開始した。ソフトウェアライセンスを中核に、サポートサービスなどと組み合わせて販売する(図1、関連記事HPE、ベアメタル/永続ストレージ使用のコンテナ基盤「HPE Container Platform」、Kubernetes、BlueData、MapRを組み合わせて提供)。

図1:「HPE Container Platform」の概要(出典:日本ヒューレット・パッカード)図1:「HPE Container Platform」の概要(出典:日本ヒューレット・パッカード)
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 ビッグデータ分析の用途を想定している。コンテナを配備するオーケストレーションソフトウェアのKubernetesに、ストレージI/Oを高速化できる米BlueData(米HPEが買収)のソフトウェアと、永続データを保存するMapR分散ファイルシステム(米HPEが事業資産買収した米MapR Technologies製)、――を組み合わせている。

 米BlueDataのソフトウェアによって、Hadoop、Spark、Kafka、Cassandraといったビッグデータの格納・処理に向いたミドルウェアを、Dokerコンテナ技術を使って迅速にプロビジョニングできる(関連記事ネットワールド、DockerコンテナでHadoop/Sparkなどを動作させるBDaaS基盤ソフトを販売)。

 米BlueDataのソフトウェアは、ポータル画面からセルフサービス型でHadoopクラスタなどを調達できるオーケストレーション機能「ElasticPlane」、共有ストレージを使えるようにするストレージ接続機能「DataTap」、ストレージI/O性能をキャッシュ技術によってベアメタル並みに高める機能「IOBoost」などで構成する。

 一方、MapRの分散ファイルシステムによって、コンテナが利用するデータを、永続ストレージに保管できる。これにより、クラウドネイティブ型のアプリケーションを動作させる使い方だけでなく、データベースサーバーなどのステートフルな既存システムをコンテナ環境に移行する用途にも利用できる。

 HPE Container Platformではさらに、コンテナを、仮想マシン(VM)環境だけでなく、ベアメタルサーバー上で動作させられる。永続ストレージとあわせ、基幹システムが求める性能と信頼性を確保できる、としている。

 想定する主な用途は、AI、マシンラーニング(機械学習)/ディープラーニング(深層学習)、データ分析、エッジコンピューティング、IoTセンサーデータ分析などの、膨大なデータを扱うアプリケーションである。これらの用途を含んだ、企業の要求にコンテナを適用できるようにする。

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Kubernetes / BlueData / HPE / クラウドネイティブ / コンテナ / MapR / Apache Spark

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