[市場動向]

日本IBM、システム開発子会社3社を統合、2020年7月に新会社「日本アイ・ビー・エム デジタルサービス」を発足

2020年5月19日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本IBMは2020年5月19日、100%出資のSIベンダー3社を合併して統合し、2020年7月1日から、日本アイ・ビー・エム デジタルサービス株式会社(IJDS)を発足させると発表した。製造業や金融業など異なる業界に強みを持った3社を合併させることで、業界ごとの専門性と広範なスキルを両立させる。さらに、3社のスキルなどを合わせて、ユーザー企業のデジタル変革を推進する。新会社の社員数は、数千人規模となる。

 日本IBMは、100%出資のSIベンダー3社を合併して統合する(表1)。2020年7月1日に、新会社として日本アイ・ビー・エムデジタルサービス(IJDS)を設立する(画面1)。合併対象は、日本アイ・ビー・エム・サービス(ISC-J)、日本アイビーエム・ソリューション・サービス(ISOL)、日本アイ・ビー・エム・ビズインテック(IBIT)の3社である。新会社の社員数は、数千人規模となる。

画面1:2020年7月1日設立の新会社、日本アイ・ビー・エムデジタルサービス(IJDS)のWebサイト(https://www.ibm.com/jp-ja/about/subsidiaries/ijds)
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 合併対象の1社、ISC-Jは、主に製造業のシステム開発に強みを持つ。一方、ISOLとIBITは、金融業界のシステム開発に強みを持つ。3社はこれまで、業界に専門化することによって、業界特有の業務知識や、システム構築の知見/スキル、アセットなどを蓄積してきた。

 今回、3社が合併することで、業界に特化した専門性と、業界をまたいだ広範なスキルを両立させる。社員にとっては、業界を問わず多様な現場を経験する機会が広がる。さらに、既存システムの安定稼働と、新技術によるデジタル変革の実現を両立させる。合併の狙いの1つとして日本IBMは、ユーザー企業のデジタル変革の推進を挙げている。

表1:3社が合併して誕生する新会社の概要(出典:日本IBM)
社名 日本アイ・ビー・エム デジタルサービス株式会社
英語表記 IBM Japan Digital Services Company
本社 東京都中央区日本橋箱崎町19-21 日本IBM本社ビル
資本金 1億円
代表取締役社長 井上 裕美(2020年7月1日付けで日本IBM執行役員就任予定)
創設 2020年7月1日(予定)

●Next:IJDSの6つの事業部門と、それぞれの事業方針・内容

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