[新製品・サービス]
SalesforceやPower BIからRPAロボットを起動するコネクタ「Automation Anywhere RPA Bots」
2020年9月2日(水)IT Leaders編集部
オートメーション・エニウェア・ジャパンは2020年9月1日、同社が提供するRPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェア「Automation Anywhere Enterprise A2019」を、Salesforce.comやPower BIなどのクラウド型業務アプリケーションと連携させるコネクタを発表した。これらのアプリケーションの画面からRPAロボットを起動できるようになる。同年8月から提供している。
オートメーション・エニウェア・ジャパンが、クラウド型業務アプリケーションの画面からRPAロボットを起動するなど、業務アプリケーションとRPAソフトウェアを連携させるコネクタをリリースした。
Salesforce.com向けの「Automation Anywhere RPA Bots for Salesforce Ver 2.0」と、MuleSoft向けの「Automation Anywhere RPA Bots for MuleSoft」、マイクロソフトのPower BI向けの「Microsoft Power BI Connector from Automation Anywhere」の3つである。
これら3つのコネクタを利用することで、Salesforce.com/MuleSoft/Power BIそれぞれの業務アプリケーション画面からRPAロボットを起動できる。クリック操作でRPAによる自動化処理を開始したり、RPAロボットが取り出したデータを分析したりできるようになる。
(1)Automation Anywhere RPA Bots for Salesforce Ver 2.0
Salesforce.comによる業務プロセスにおいて、Salesforce.comの画面からEnterprise A2019を起動することなく、クリック操作でRPAロボットによる自動化処理を開始できる(画面1)。

Salesforce.comの「Service Cloud」や「Marketing Cloud」の画面にEnterprise A2019のBotのボタンを表示する。これを押すことで、事前に設定した販売リード情報処理やクレジットカード入金処理のRPAロボットの処理を開始できる。
複数の自動化プロセスが並行して始まった場合は、空いているライセンスの振り分けや順番待ちを自動的に行う。コネクタは、Salesforce AppExchangeで提供している。価格は、1企業1年間当たり1000ドル。
(2)Automation Anywhere RPA Bots for MuleSoft
MuleSoftで接続した業務プロセスを自動化する際に、MuleSoftワークフローの中からAutomation AnywhereのRPAロボットを開始できる。API連携ができないシステムにも、MuleSoftからアクセスできるようになる。Anypoint Exchange内で提供している。追加費用は不要で利用できる。
(3)Microsoft Power BI Connector from Automation Anywhere
オートメーション・エニウェア・ジャパンが提供するRPAロボット運用/ビジネス分析ダッシュボード「Bot Insight」のデータを、外部データソースとしてMicrosoft Power BIに取り込む。RPAで処理した結果をPower BIで分析できる。同コネクタは、Power BI Desktopの最新版に無償で同梱する。
Power BIに取り込めるデータは、Enterprise 11/A2019のRPAロボットを実行した際に記録したビジネスデータ(処理した支払予定金額の合計や月次の残業時間合計など)、RPAロボットで使っている変数名/変数型/最大値/最小値に関する情報、RPAロボットの稼働状況やログ監査に関する運用情報である。