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三井住友銀行、ローカル5Gの実証実験に着手、店舗運営や顧客サービスへの活用を検証

2020年12月14日(月)IT Leaders編集部

三井住友銀行は2020年12月11日、ローカル5Gを社内通信に活用する実証実験を日本総合研究所、NECと共同で実施すると発表した。同日、ローカル5G用無線局の免許申請手続きを開始した。実証実験を通じて、高速・大容量・低遅延という5Gの有用性を、店舗運営や顧客サービスの拡充に活用できるか検証する。

 三井住友フィナンシャルグループは、銀行サービスを便利にすべく、最新技術の取り込みに注力している。5Gの活用は1つの柱であり、まずはローカル5Gの実証実験環境を構築する(図1)。

図1:ローカル5Gの利用イメージ(出典:三井住友フィナンシャルグループ、三井住友銀行、日本総合研究所、NEC) 図1:ローカル5Gの利用イメージ(出典:三井住友フィナンシャルグループ、三井住友銀行、日本総合研究所、NEC)

 三井住友銀行が日本総合研究所、NECと共同で実施する実証実験では、NECが、5Gネットワーク機器(コア、基地局、端末など)を提供し、ローカル5G検証環境を整備する。当面は、同環境を使って、高速・大容量・低遅延という5Gの特徴を活かしたコンテンツ・サービスの検証を進める。

 将来的には、全国の拠点にキャリア5G通信を利用した通信網を配備する。VR(仮想現実)/AR(拡張現実)を用いたユーザー体験、デジタルサイネージの高度化、店舗内カメラ動画のAI解析による店舗内混雑や待ち時間の解消、不正行動の検出などのサービスを検討する。

 実証実験の結果を踏まえて、行内の働き方改革も推進する。VR/ARを活用して、人が集まるための場所や、リフレッシュできて集中力が高まる場所を構築し、快適な次世代オフィスを検討する。

 なお、三井住友銀行は2020年11月11日、次世代勘定系システムを構築することを発表済み(関連記事三井住友銀行、次世代勘定系システムの構築に着手、2025年度に移行を完了)。同システムで構築するAPI基盤と5Gネットワークを活用し、新たな商品・サービス開発を推進する。

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