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凸版印刷、オフィスに分身ロボットを置いてリモートワークを支援する「IoA Work」を試験提供

2021年2月15日(月)IT Leaders編集部

凸版印刷は2021年2月12日、バーチャルとリアルを融合した新しい働き方を支援するサービス「IoA Work」を発表した。同年2月15日から試験提供する。5G通信と「IoA仮想テレポーテーション」技術を組み合わせて「デジタルツイン・オフィス」を構築する。販売目標は2025年度までに関連受注含め約50億円。IoA Workは、コクヨがリニューアルオープンする自社ビル内の施設「THE CAMPUS」(東京都港区)において、2021年2月15日から一般公開する。

 IoA Workは、利用者が働き場所となるオフィスを、リアル空間とデジタル空間から自由に選択できる、新しいリモートワークの環境を提供するサービスである(図1)。凸版印刷が持つ「IoA仮想テレポーテーション」技術と5G通信を活用し、バーチャルとリアルを組み合わせた新たな働き方を支援する。

図1:IoA Workの概要。働き場所となるオフィスを、リアル空間とデジタル空間から自由に選択できる。リアル空間では分身ロボットを使って、デジタル空間上ではバーチャルアバターを使って、時間や距離などの制約に捉われない働き方が可能になる(出典:凸版印刷)図1:IoA Workの概要。働き場所となるオフィスを、リアル空間とデジタル空間から自由に選択できる。リアル空間では分身ロボットを使って、デジタル空間上ではバーチャルアバターを使って、時間や距離などの制約に捉われない働き方が可能になる(出典:凸版印刷)
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 IoA Workを使うと、リアル空間では分身ロボットを使って、デジタル空間上ではバーチャルアバターを使って、時間や距離などの制約に捉われない働き方が可能になる。

 「発売前の商品レビューは分身ロボットで実物確認し、アイディアソンやブレストなどの価値観共有やブラッシュアップはデジタルオフィスのバーチャルアバター同士で行う」といったことが可能になる。

 遠隔地のショールーム/オフィスに設置してある分身ロボットや、ウェアラブルデバイス「IoANeck」を、5G通信でリアルタイムに接続する。

 バーチャル空間上には、デジタルツイン・オフィスを構築する。凸版印刷が持つ表現技術によって、オフィス空間や家具などを正確に再現する。リアル同様のオフィス空間で、バーチャルアバター同士による円滑なリモートワークコミュニケーションが可能になる。

 IoA Workは、コクヨがリニューアルオープンする自社ビル内の施設「THE CAMPUS」(東京都港区)において、2021年2月15日から一般公開する。

 エンドユーザーは、デジタルツイン・オフィスを利用する手段として、コクヨが提供するパーソナルワークスペース「WORK POD」を専用にカスタマイズした「IoA POD」(後から適用可能な拡張キット)を使う。さまざまな場所からオフィスに出社できる(写真1)。

写真1:コクヨが提供するパーソナルワークスペース「WORK POD」を専用にカスタマイズした「IoA POD」を使ってデジタルツイン・オフィスにアクセスする(出典:凸版印刷)写真1:コクヨが提供するパーソナルワークスペース「WORK POD」を専用にカスタマイズした「IoA POD」を使ってデジタルツイン・オフィスにアクセスする(出典:凸版印刷)
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 IoA PODについては、立体音響や香り、振動などを用いてさらに没入感を高めて、よりリアルなオンラインコミュニケーションの取れるデバイスへと改良を進め、2021年度春の本格提供を目指す。

 なお、IoA Workの要素技術として、IoA仮想テレポーテーションを利用する。凸版印刷が、東京大学大学院情報学環 暦本純一教授との共同研究の成果を基に開発している、遠隔体験技術である。

 IoA仮想テレポーテーションでは、現地の人員やドローンなどのデバイスを使って、移動距離・時間を超えて、自分がそこにいるような感覚で遠隔体験できる。遠隔観光体験や遠隔教育、不動産の遠隔内見などに活用できる。

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