富士ソフトは2021年5月26日、Webブラウザから利用するバーチャルオフィス(仮想オフィス)サービス「FAMoffice(ファムオフィス)」を発表した。同年6月15日から販売する。仮想空間に再現したオフィスにアバターとして出社し、同僚と顔を合わせながら働くデジタルワークプレイスを提供する。メンバーのステータスを俯瞰で確認しながら、気軽にコミュニケーションをとることができる。価格(税別)は、初期費用が10万円で、1ユーザーあたり月額300円(最小構成は100ユーザーで月額3万円)。販売目標として2023年度までに1000社を掲げる。
富士ソフトの「FAMoffice」は、Webブラウザ(Google Chrome)から利用するバーチャルオフィス(仮想オフィス)サービスである(画面1)。仮想空間に再現したオフィスにアバターとして出社し、同僚と顔を合わせながら働くデジタルワークプレイスを提供する。1フロアあたり最大150人のアバターが参加でき、利用ユーザー数に応じてフロアを追加することができる。
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アバターとして仮想オフィスに出社して、部署のフロアや会議テーブルを模したデスクを囲んで仕事にあたる“普通のオフィス”を再現したUI/UXが特徴。テーブルでの会議(テーブルの椅子の数が定員)では、資料スライドを別ウィンドウに表示させてプレゼンテーションを行う資料共有機能も備えている(画面2)。
リアルのオフィスとは異なり、俯瞰で参加メンバーを探すことができる。出社中、各メンバーのステータス(会議中、離席中など)を見ながら、適切なタイミングで話しかけられるようになっている。対話したいアバターに自分のアバターを重ねる操作で、最大3人までのプライベートなビデオ通話がすぐに始まり、ちょっとした相談や雑談に向く。
複数のフロアに自分のアバターの分身を置く「マルチアバター機能」も備えており、兼務する部署が別のフロアにある場合などに対応する。所属する複数のプロジェクトチームに席を用意し、それぞれにアバターを参加させるといったことが行える(画面3)。
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