[新製品・サービス]

大日本印刷、ローカル5G向けSIMカードを強化、通信機器とのペアリングや省電力機能を追加

2021年7月14日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

大日本印刷は2021年7月13日、ユーザー企業が自営の5Gネットワークを独自に構築できる「ローカル5G」のSIM(加入者識別用モジュール)カード「DNP SIM for ローカル5G」を強化したと発表した。特定の通信機器だけでSIMカードが利用できるよう制御するペアリング機能や、通信の待ち受け時にSIMカードの消費電力を抑える機能を搭載した新製品のSIMを開発した。販売目標は、2023年度までに5億円。

 大日本印刷の「DNP SIM for ローカル5G」は、ユーザー企業が自営の5Gネットワークを独自に構築するためのローカル5G用SIMカードである。2020年から提供している(写真1)。通信事業者が提供するパブリックな5G通信サービスと異なり、特定の工場、建物、敷地内など、限られた範囲内で利用できる。5Gの特徴(高速、低遅延、多数同時接続など)を活かした独自のネットワークを特定の場所で構築できる。

写真1:「DNP SIM for ローカル5G」の外観写真1:「DNP SIM for ローカル5G」の外観
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 ローカル5Gの主な利用シーンが工場である。工場内のロボットの制御、さらに、道路や鉄道など公共インフラのアクセスポイントなどに利用する。さらに、タブレット端末やPCを社内LANに接続する用途にも向く。屋外では、防犯カメラによる監視、建設機械の遠隔制御などに使う。

 今回、DNP SIM for ローカル5Gに、新機能を追加した。SIMカードの不正利用を防止する策として、特定の通信機器だけでSIMカードが利用できるペアリング機能を搭載した(図1)。ペアリング済みではない機器との組み合わせでは使えないようにできる。また、低消費電力で長期間稼働が求められるIoT機器のために、通信の待ち受け時にSIMカードの消費電力を抑える機能を追加した。

図1:特定の通信機器だけでSIMカードが利用できるように、ペアリング機能を搭載した(出典:大日本印刷)図1:特定の通信機器だけでSIMカードが利用できるように、ペアリング機能を搭載した(出典:大日本印刷)
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 さらに、SIMカードの発行時に識別番号(ICCID)を付与するサービスを開始した。SIMカードに書き込む情報の1つに、ICカード識別番号(ICCID)がある。これは、国際電気通信連合から発行者識別番号(IIN)を取得した企業しか付与することができない。今回、大日本印刷がIINを取得したことで、SIMカードの製造・販売だけでなく、ICCIDの付与も一貫して行えるようになった。

 SIMカード導入に関するコンサルティングや運用支援などのサービスも提供する。SIMカードを発行する際に、ローカル5Gシステムの要件に合わせて、あらかじめ最適な値で通信関係の設定を行う。また、大日本印刷の体制を活かして、各地域でのローカル5G活用に合わせた個別の要求や小ロットでの提供などにも対応する。

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