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ピュア・ストレージ、オールフラッシュ上位モデル「FlashArray//XL」、5.5PBで最大36GB/秒

メニューを選んでボリュームを配備する“Storage as code”を2022年にリリース

2021年12月16日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ピュア・ストレージ・ジャパンは2021年12月16日、オールフラッシュストレージ「FlashArray//Xシリーズ」の上位モデル「FlashArray//XLシリーズ」を発表した。筐体サイズを3Uから5Uに大型化し、性能(最大36GB/秒)と容量(最大5.5PB)の向上を図っている。2022年前半には、クラウド型で提供するストレージ管理サービス「Pure1」の機能を拡張し、クラウドストレージのようにメニューを選ぶだけで要件に合致したボリュームを配備する「Pure Fusion」機能を追加する。

 ピュア・ストレージ・ジャパンの「FlashArray//XLシリーズ」は、オールフラッシュストレージ「FlashArray//Xシリーズ」の上位モデルである。これまでのXシリーズと比べて、筐体サイズを3Uから5Uに大型化し、性能と容量の向上を図っている(図1)。Xシリーズ「//X90」とXLシリーズ「//XL170」の比較では、性能は最大20GB/秒から最大36GB/秒に向上、容量は3.3PBから5.5PBに向上している(関連記事Pure Storage、OS新版でSMB/NFSファイルアクセスを追加、SAN/NAS統合ストレージに)。

図1:FlashArray//Xシリーズの上位モデルとしてFlashArray//XLシリーズを追加した(出典:ピュア・ストレージ・ジャパン)図1:FlashArray//Xシリーズの上位モデルとしてFlashArray//XLシリーズを追加した(出典:ピュア・ストレージ・ジャパン)
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 XシリーズとXLシリーズに共通するハードウェア面での特徴は、キャッシュを活用して高速化を図っている点である。標準で、書き込みキャッシュ用途のNVRAMを搭載している。このほかに、読み出しキャッシュ用途として、インテルのOptane搭載NVMe接続モジュールも用意している。

 XLシリーズでは、Xシリーズではフラッシュモジュールとは別のモジュールとして用意していた書き込みキャッシュ用途のNVRAMを、特定のフラッシュモジュール上に搭載した(図2)。筐体内にNVRAMを搭載するための専用スペースが要らないため、ラックユニットあたりの容量密度が20%向上したとしている。さらに、XLシリーズのフラッシュモジュール構成で外部のNVRAM(4基)を使った場合、NVRAMが性能のボトルネックになってしまうという。

図2:XLシリーズは、書き込みキャッシュ用途のNVRAMを、特定のフラッシュモジュール上に搭載した。省スペース化が図れるほか、NVRAMがボトルネックにならずに済む(出典:ピュア・ストレージ・ジャパン)図2:XLシリーズは、書き込みキャッシュ用途のNVRAMを、特定のフラッシュモジュール上に搭載した。省スペース化が図れるほか、NVRAMがボトルネックにならずに済む(出典:ピュア・ストレージ・ジャパン)
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 2022年前半には、クラウド型で提供しているストレージ管理サービス「Pure1」の機能を拡張する。クラウドストレージのようにメニューを選ぶだけで要件に合致したボリュームを配備する「Pure Fusion」機能を追加する(図3関連記事ストレージ機器の6カ月後の性能と容量を予測、Pure Storageの予測型サポート「Pure1」)。

図3:クラウド型で提供するストレージ管理ソフト「Pure1」を強化し、クラウドストレージのようにメニューを選ぶだけで要件に合致したボリュームを配備できる「Pure Fusion」機能を追加する(出典:ピュア・ストレージ・ジャパン)図3:クラウド型で提供するストレージ管理ソフト「Pure1」を強化し、クラウドストレージのようにメニューを選ぶだけで要件に合致したボリュームを配備できる「Pure Fusion」機能を追加する(出典:ピュア・ストレージ・ジャパン)
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 Pure Fusion機能を使うと、業務担当者やアプリケーション担当者がストレージボリュームを切り出してもらいたい時に、クラウドストレージのようにメニューから所望の性能や容量を選ぶだけで入手できるようになる。ストレージが置いてある場所(オンプレミスやデータセンター各所)やストレージの種類などを意識することなく、メニューから要件を選ぶだけでボリュームを配備できる。これを同社は「Storage as code」と呼んでいる。

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