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「Pythonとネットワークの自動化基礎検定」ベータ試験を2022年2月27日に実施─日本ネットワーク技術者協会

2022年1月14日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

一般社団法人日本ネットワーク技術者協会は2022年1月14日、ネットワーク検定試験「Pythonとネットワークの自動化基礎検定ベータ試験」を同年2月27日に実施すると発表した。Python言語によるネットワーク管理スキルを検定する。試験には基礎検定と実務検定の2つがあり、今回は基礎検定のベータ試験を実施する。基礎検定の本試験は同年8月に実施する予定である。

 日本ネットワーク技術者協会は、ヤマハ製ルーターの検定試験「RTXルーター検定 for VPN」など、ネットワーク関係のスキルを問う試験を実施している。今回新たに、Python言語によるネットワーク管理スキルを検定する「Pythonとネットワークの自動化検定」を開始する(関連記事「Pythonとネットワーク自動化検定」、日本ネットワーク技術者協会が2022年8月に開始)。試験には基礎検定と実務検定の2つがあり、2月27日に基礎検定のベータ試験を実施する(図1)。

図1:「Pythonとネットワークの自動化基礎検定」のロゴ(出典:日本ネットワーク技術者協会) 図1:「Pythonとネットワークの自動化基礎検定」のロゴ(出典:日本ネットワーク技術者協会)

 新試験を開始する背景として日本ネットワーク技術者協会は、Python言語を使ってネットワークを管理する需要が大きいことを挙げる。Pythonの求人のうちネットワーク関連の求人が全体の4割を超えるという。これを受けて新試験では、「ネットワーク機器にアクセスして監視データを取得し、取得したデータに応じてネットワーク管理のアクションを起こす」といったPythonスクリプトを開発して運用できるかを検定する。

 ベータ版を実施する基礎検定の対象者は、配属前から配属3年目程度のエンジニアで、ネットワーク自動化の構築・運用担当者である。判定基準は、基礎的な用語知識とPythonの文法を習得していること。基礎検定の出題範囲と出題比率は以下の通りである(出題比率は当日予告なく変更になる場合がある)。試験時間は60分で、設問数は40問(80問からランダム出題)。合格基準は7割正解である。

  1. Python基礎:2問
  2. 文字列/ファイル操作:8問
  3. Pythonのデータ型:4問
  4. subprocessでコマンド実行:2問
  5. telnetlibの使い方:6問
  6. ライブラリ利用方法:2問
  7. Netmikoライブラリ:6問
  8. NAPALMライブラリ:6問
  9. openpyxlライブラリ:4問

 合格のための教科書はないが、参考研修コースとして「Pythonによるネットワーク運用自動化入門」(CTCテクノロジーが提供)を挙げている。出題範囲と重なっている部分が多いという。

 基礎検定ベータ試験の受験料金は1万1000円(税込み)。試験会場は「コワーキングスペース茅場町 Co-Edo」。受験日は2022年2月27日で、実施時刻は16時から17時15分(開場15時45分)。申込ページから申し込む。

 なお、日本ネットワーク技術者協会のPythonアドバイザーである寺田学氏が、試験問題の出題範囲を策定し、試験問題のレビュー(査読)を実施した。試験問題は、ネットワークエンジニアの寺西祐樹氏が作成した。

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