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PC運用管理負荷に悩む“ひとり情シス”を救えるか─デル、中堅・中小企業向けに「ゼロタッチPC for SMB」を発表

「中堅中小企業 IT投資動向調査2022」が示す“情シス現場の実態”に対処

2022年4月22日(金)神 幸葉(IT Leaders編集部)

デル・テクノロジーズは2022年4月21日、従業員数50~300人の中小企業を対象としたPCライフサイクル管理支援サービス「ゼロタッチPC for SMB」を発表し、提供を開始した。サービス提供の背景として、同社の「中堅中小企業IT投資動向調査2022」の結果を示して、「PC運用管理負荷の高止まり」を指摘。同サービスを通じて、中堅・中小企業のIT担当者にかかる膨大な管理負荷からの解放と“攻めのIT”へのリソースのシフトを提案する。

中堅・中小企業の情シス担当者にかかる、大きな業務負荷

 デル・テクノロジーズの「中堅中小企業 IT投資動向調査」は同社が毎年実施している中堅・中小企業を対象としたユーザー調査。6年目となる2022年版では中堅企業に加えて、中小企業も調査対象とした。同年2月15日~3月18日の期間で、2337社を対象に実施した結果をまとめている。

 同調査によると、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は、テレワーク/リモートワークで業務のデジタル化が一気に進んだコロナ禍を経ても、中堅・中小企業では限定的で、情報システム担当者(以下、情シス担当者)の業務負荷は依然高いままだという。

図1:クライアントPC購買・利用に関わる業務負荷(出典:デル・テクノロジーズ)
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 図1のとおり、従業員300人以上の企業では情シス担当者が1人以下の割合が11%に対し、従業員300人以下の企業は約6割を占める。さらに、業務時間は、既存環境の運用業務が65%、PCの運用管理だけでも21%を占めている。デルがこのIT投資動向調査で毎回指摘している、中小企業の「ひとり情シス」問題が今回も数字で示されたかたちだ。

 情シス担当者が少ないことから、PCのライフサイクル管理(調達、導入、運用、廃棄)の業務負荷も「高止まり」している。現状では、情シス担当者がキッティング作業、導入設定、各拠点への展開、PCの初期セットアップまで手作業で行っている実態が浮き彫りになった。

 また、IT投資の重点課題について尋ねた設問でも、情シス担当者、経営者ともに、クラウド移行、OSの最新化、テレワーク導入などデジタル化施策が上位に並ぶが、その中にPCライフサイクル管理の見直しが挙がっている(図2)。

図2:IT投資に対する現場担当者と経営層の意識調査(出典:デル・テクノロジーズ)
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 同社 上席執行役員 広域営業統括本部長の瀧谷貴行氏(写真1)は、これらの調査結果から、「中堅中小企業が業務のデジタル化を進めていくのにあたっては、PCのライフサイクル管理にかかるワークロードをもっと減らしていかなくてはならない」と語った。

写真1:デル・テクノロジーズ 上席執行役員 広域営業統括本部長 瀧谷貴行氏
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●Next:情シス担当者の業務負荷を軽減する新サービスとは

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