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プログラミング未経験の専務が3日で体調管理アプリを開発、ノーコードツールを活用─ビルメンテナンスの裕生

2022年5月30日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

オフィスビルや商業施設などのビルメンテナンス事業を展開する裕生(東京都中央区)は、モバイルアプリのノーコード開発ツール「Platio」を導入し、ビジネスユーザー自らがモバイルアプリを開発して業務を改善している。同社が最初に開発した「体調管理アプリ」は、プログラミング未経験の専務取締役が3日で作成。現場の社員も約1時間で「業務改善提案アプリ」を作成している。Platioを提供したアステリアが2022年5月30日に発表した。

 オフィスビルや商業施設などのビルメンテナンス事業/不動産管理を営む裕生(ゆうせい)。同社は2021年11月に、アステリアが提供するモバイルアプリのノーコード開発ツール「Platio」を導入。ビジネスユーザー自らモバイルアプリを開発し、業務を改善している。最初に開発した「体調管理アプリ」は、プログラミング未経験の専務取締役が3日で作成し、40人の社員が利用している(写真1)。

写真1:現場へ直行する前に、スマートフォンから検温結果など健康状態を報告している様子(出典:アステリア)写真1:現場へ直行する前に、スマートフォンから検温結果など健康状態を報告している様子(出典:アステリア)

体調報告アプリを専務自ら3日で作成

画面1:「体調管理アプリ」のデータ入力画面(出典:アステリア)画面1:「体調管理アプリ」のデータ入力画面(出典:アステリア)
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 裕生がPlatioを用いて最初に開発した「体調管理アプリ」は、社員に対して日々の報告を義務付けている体調管理をアプリケーション化したもの。従来、メールや電話などの方法で健康状態を報告していたが、これを電子化した。

 開発を担当したのは、プログラミング未経験の同社専務取締役で、ノーコード開発を生かして3日で作成した。つくば営業所と本社の40人の社員で利用している。

 社員は、現場へ直行する前に体調管理アプリを使って、検温結果など健康状態を報告。発熱や陽性報告の場合は、管理者にプッシュ通知を送信可能である。特徴は、ほぼすべての報告を選択式にして、スマートフォンからわずか10秒で報告が完了できるように設計したことである(画面1)。

 体温などの健康状態に加えて、メンタルヘルスのチェック機能も備える。「従来の電話やメールでの報告よりも豊富な情報量で、心身の健康維持と管理が行える。遠隔でも効率的に全社員の状況を把握でき、メンタル面での不調の早期発見につながっている」(裕生)という。

現場社員が1時間で業務改善提案アプリを作成

 体調管理アプリを開発した、裕生専務取締役の根本将氏は、「Platioにはイグニッション(点火)ツールの役割を期待した」と話す。まずは専務自身が主導してアプリを開発し、社員のデジタル活用意識を高めようと考えたという。実際、その後すぐに現場社員の発案で「業務改善提案アプリ」が生まれた。

 業務改善提案アプリは約1時間で開発され、当日から運用を始めている。同社が管理を受託しているビルや施設で発生したトラブルを報告したり、改善提案などを報告したりと、関係者で素早く情報を共有・対処するためのアプリである。

 Platioは、業務向けのモバイルアプリをノーコード/ノンプログラミングで開発可能にするツール。開発したアプリは、クラウド型で動作し、ユーザーはiOS/Androidのスマートフォンやタブレットからから利用する。

 アプリ開発のひな形となるテンプレートを用意している。テンプレートにカスタマイズすることで、一から開発するよりも迅速に開発可能である。価格は、Standardプランで月額2万円(関連記事アステリア、モバイルアプリ作成ツール「Platio」にAndroid版、ベータ版を2020年4月27日から提供)。

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