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ダイキン工業、RPA「UiPath」を全社導入、累計10万時間の作業を自動化

高度なロボットの開発を除く自動化を現場社員が担当

2022年6月13日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ダイキン工業が全社業務を対象にRPAを導入した。入力ミスの削減や作業の属人化の解消を目的にRPAソフトウェア「UiPath」を導入し、2022年3月時点で年間10万時間の作業を自動化した。今後は、精度が求められる重要度の高いロボットを除き、日々のルーチン作業の自動化は現場社員に任せていく方針。RPAの導入と運用保守を支援するTISが2022年6月13日に発表した。

 大手空調機器・化学製品メーカーのダイキン工業(本社:大阪府大阪市)は、全社業務を対象にRPAソフトウェア「UiPath」を導入した。目的とした入力ミスの削減や作業の属人化の解消が着実に進み、2022年3月時点で年間10万時間の作業を自動化している(図1)。

図1:ダイキン工業が開発したRPAロボットの例。経理部門に提出する予実管理表を作成するロボットや、OCRを使って配送伝票を起票するロボットなどがある(出典:TIS)図1:ダイキン工業が開発したRPAロボットの例。経理部門に提出する予実管理表を作成するロボットや、OCRを使って配送伝票を起票するロボットなどがある(出典:TIS)
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 2017年2月にRPAのPoC(概念検証)を実施した。狙いは、繰り返しの多いバックオフィスのルーティン業務を自動化して生産効率を高めること。その後、経理財務本部などを中心に、UiPathのパイロット運用を開始した。

 2020年には、全社で30%以上の間接業務工数削減を目標とするプロジェクトを開始し、RPAの活用もこの施策の1つと位置づけた。RPAプロジェクト単体としては「年間10万時間の作業自動化」を目標に定め、取り組みを開始した。

 取り組みの結果、年間10万時間の作業自動化を2022年3月末時点で達成した。この他の導入効果として、人間による入力ミスの削減や作業の属人化の解消も着実に進んだ。作業時間が減ったことで、空いた時間を高付加価値業務に充てることにもつなげている。

 ダイキン工業は今後、精度が求められる重要度の高いロボットを除き、日々のルーチン作業の自動化は現場社員に任せていく方針。「現場社員自身が業務の効率化を強く意識する土壌を整備できた。日々のルーティン作業の自動化は現場社員に任せる。目的に応じて開発主体を選び分けることでスピード感のある課題解決を目指す」(同社)としている。

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