[新製品・サービス]
ソラコム、IoTシステム構築支援ワークショップ「SORACOM Booster Pack」を提供
2022年7月11日(月)IT Leaders編集部
ソラコムは2022年7月6日、IoTシステム構築支援サービス「SORACOM Booster Pack」を提供開始した。ユーザー企業のIoTを活用したITプロジェクトの立ち上げを、2~4日間の集中的なワークショップの開催とIoTのベストプラクティスの提供によって支援する。
ソラコムの「SORACOM Booster Pack」は、ユーザー企業のIoTを活用したITプロジェクトの立ち上げを、2~4日間の集中的なワークショップの開催と、IoTのベストプラクティスの提供によって支援するサービスである。
ソラコムのIoTコンサルタントが、ユーザーの取り組みをヒアリングし、ワークショップを実施する。ワークショップでは、ユーザーのプロジェクトを遂行するためのシステムアーキテクチャ設計を題材に、同社のIoT基盤やクラウド技術を組み合わせたシステム構成について解説する。
ワークショップ終了後には、ソラコムがレビューしたアーキテクチャ設計や、ユーザーに必要な次のアクションなど、ソラコムからの提案をまとめたレポートを提供する。
ワークショップに先行参加した企業として、三菱重工業やセコムを挙げる。三菱重工はプラント自動巡回点検防爆ロボット「EX ROVR(エクスローバー)」の点検データ管理IoTシステム開発にあたり、ワークショップと、これに続く継続的なコンサルティングの提供を受けている。ソラコムによると、プロジェクトメンバーはクラウドを利用するのが初めてだったが、当初数年かかると考えていたシステム開発を数カ月に短縮。また、プロジェクトメンバーがナレッジを身に付けたことで、システムの維持や改良を前向きに進めることができているという。
セコムは新サービスの開発にあたり、ワークショップを通じSORACOMサービスの選定から設定までレクチャーを受けた。その際、システム全体としての拡張性やセキュリティ要件、オペレーションなどシステムの設計構築に必要となるポイントについてアドバイスを受けている。工期を短縮し、より高い付加価値のサービスをユーザーに提供することができたとしている。
「DXプロジェクトは通常、企画検討やリサーチフェーズから始まる。しかし、実現したいことが具体化し、いざシステム開発のフェーズを迎えると、検討すべき要件や設計開発の範囲が一気に拡大した結果、プロジェクトの進捗が思うように進まなくなるケースがある」(ソラコム)。
なお、DXとは、企業がデジタル化によって課題を解決し、価値を高める取り組みである。一方、IoTは、離れた場所にあるモノや状況をデジタル化し、リアルタイムでデータ活用できるようにする技術として用いられている。