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三井情報とBlueMeme、AI/自動化でユーザーのシステムを迅速に開発するSI、2023年4月に提供
2022年8月15日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)
三井情報とBlueMemeは2022年8月12日、SIサービス「デジタルレイバーサービス」を2023年4月以降に開始すると発表した。AIなどを活用した自動化によって開発生産性を高め、ユーザーのシステムを迅速に開発する。両社は今後、デジタルレイバーの機能を拡充して自動化領域を拡張していくとしている。
三井情報とBlueMemeの「デジタルレイバーサービス」は、ユーザーの業務システムを開発するSIサービスである。サービスの名称は、AIや自動化技術の発展によって、これまで人が行っていた作業を仮想知的労働者が担うことを意味し、「システム開発を労働集約型から知識集約型に変革し、より多くの大規模案件への迅速な対応を可能にする体制を目指す」としている。
BlueMemeは、ローコード開発ツール「OutSystems」の販売を通じて、スピーディーな内製開発のノウハウを有している(関連記事:ローコード開発ツールのOutSystems、基幹システムのカスタム開発が増加)。三井情報とBlueMemeグループの技術者は、AIや自動化技術を活用してシステム開発の生産性を高めながら、システム開発における自動化の対象領域を広げて、迅速にシステムを開発する。
具体的には、業務モデルの自動生成、ローコード設計の自動化、テストケースの自動設計とテストデータ/テストスクリプトの自動生成などを実施する。これにより、ローコード開発ツールを活用したシステム開発をさらに効率化する。
両社によると、デジタルレイバーサービスで利用する技術の一部は、試験的に使える状態にある。2022年度中に実案件によるトライアルを実施し、2023年度以降の本格導入を予定している。また、今後もデジタルレイバーの機能を徐々に追加し、自動化領域を拡張していく計画である。
なお、両社は2022年4月に資本業務提携を発表済み。この業務提携に基づき、BlueMemeは自社エンジニアを育成している(関連記事:三井情報とBlueMemeがローコード開発で資本業務提携、大企業のシステム刷新支援を拡大)。