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ランスタッド、チャットボットで求職者登録から面談までの時間を6日から37時間に短縮

2022年9月8日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

人材サービス企業のランスタッドは、求職者対応にチャットボットを導入し、求職者の会員登録から面談までのリードタイムを6日から37時間に短縮した。ノーコード型チャットボットサービス「KUZEN」を利用する。KUZENを提供するコンシェルジュが2022年9月7日に発表した。

 ランスタッドは、38の国・地域、国内90拠点を構える総合人材サービス企業である。同社は従来、会員登録を希望する求職者の受付を電話やメールで行っていた。求職者の会員登録から担当者による面談案内まで、平均6日程度の期間を要していたという。

 2021年3月、会員登録から面談までのリードタイムを短縮して求職者の離脱を防止することを目的に、コンシェルジュのチャットボットサービス「KUZEN」を採用。会員登録と求人応募の受付業務に、対話型で自動対応するチャットボットを構築した(画面1)。

画面1:チャットボットを介して面談の日程を決められる(出典:コンシェルジュ)

 求職者は、チャット画面で希望する条件(Web面談、電話面談)で選択すると、Googleカレンダーとの連携により、担当者の面談可能な日程を提示する。受付から面談日時確定までのリードタイムは、チャットボットの導入後ただちに従来の6日から2日に、導入1年後には37時間に短縮された(図1)。

図1:受付から面談日時の確定までのリードタイムは、従来の6日から37時間になった(出典:コンシェルジュ)
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 チャットボットの導入により、電話やメールによる求職者一人ひとりとのコンタクト業務がなくなった。担当者はそこにかかっていた時間を求職者との面談に使えるようになった。自社サイト内の会員登録、面談予約、求人応募のすべてにチャットボットで対応することで、導入前と比べて求人応募率が1.3倍になったという。

 ランスタッドは今後、定型的なコミュニケーションが発生する他の業務においても、チャットボットを導入していく予定である。2022年度中には、派遣スタッフ・顧客企業向けや、社内問い合わせ用にもチャットボットを導入する。

 KUZENは、チャットボットをノーコードで構築できることを特徴にしている。質問への回答や条件を設定し、矢印でつなぐといった操作で対話内容を設定する。Slack、Microsoft Teams、LINE、Facebook Messengerなどのチャットサービスに対応し、業務システムへのデータ入力などの操作が可能である。

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