富士通とベルギーのSettleMintは2022年11月25日、ブロックチェーンを活用したデジタルトランスフォーメーション（DX）と社会課題解決の促進を目的に、グローバルな戦略的提携を行うことで合意したと発表した。富士通は子会社の富士通ベンチャーズが運用するファンドを通じてSettleMintに出資する。提携によってシステム開発を加速し、ブロックチェーンの適用分野拡大を目指す。
富士通とベルギーのSettleMintは、ブロックチェーンを活用したデジタルトランスフォーメーション（DX）と社会課題解決を促進するため、グローバルで提携する。システム開発を加速し、ブロックチェーンの適用分野拡大を目指す。
SettleMintは、ベルギー・ルーヴェンのソフトウェアスタートアップ企業。複数のブロックチェーンに対応したシステムをローコードで開発できるクラウドサービスを提供している。富士通は、ブロックチェーンを活用して取引のトレーサビリティを確保するシステムを構築するサービス「Fujitsu Track and Trust」をグローバルに提供している。
提携により、富士通はブロックチェーンを利用したシステム構築サービスのメニューにSettleMintのサービスを加えて、今後需要が高まるブロックチェーンのシステム開発を加速するとしている。両社は今後、製造/金融/公共/医療/通信などの分野において、ブロックチェーンを活用した信頼性の高いトレーサビリティやデータ処理、分析などのユースケースを開発する。
富士通は、ブロックチェーンでは、取引やデータの履歴を記録し続けられることや、システム障害への耐性が強いといった特徴を持つ一方で、高い専門知識と開発技術が必要で、エンジニアの不足が課題であるとしている。
