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ローコード開発ツールのOutSystems、クラウド版をAWS東京リージョンで提供開始、コンテナ環境にデプロイ

2023年4月14日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

米/ポルトガルOutSystemsの日本法人であるOutSystemsジャパンは2023年4月14日、ローコード開発ツール「OutSystems 11」のクラウド版「OutSystems Developer Cloud」(ODC)を国内で発表した。東京リージョンで同年4月第1週に提供を開始した。OutSystemsは.NET環境で動くWebアプリケーションをノンコーディングでビジュアル開発可能なツールであり、今回のODCは開発環境と実行環境(デプロイ先)としてクラウド(AWS)を使う。

 OutSystemsジャパンの「OutSystems 11」は、Webアプリケーションをノンコーディングでビジュアル開発可能なローコード開発ツールである。ソースコードを一切書くことなく、GUIベースのビジュアル開発だけで.NET(C#)のWebアプリケーションを作成可能である(関連記事ローコード開発ツールのOutSystems、基幹システムのカスタム開発が増加)。

 開発ツールは、WindowsまたはMac上で動作する。開発用の部品として、再利用可能なモジュール、UIコンポーネント、外部サービス連携コネクタ、各種ライブラリなどを提供している。必要に応じて、これらの部品を独自にコーディングによって開発して追加することも可能である。

 開発した設計情報は、リポジトリーサーバー上で管理する。バージョン管理やソフトウェアの依存関係管理など、ソフトウェアの開発工程に必要な機能群を一通り提供する。設計上の不具合は、組み込み型の品質エンジンが自動的に見付ける。稼働後のアプリケーションの性能を監視する機能も備える。

クラウド版の「ODC」を国内で提供開始

 今回、OutSystems 11のクラウド版に当たる「OutSystems Developer Cloud」(ODC)を、国内(東京リージョン)で開始した。OutSystemsと同様の使い勝手で、OutSystemsと同様のアプリケーションを作成可能であり、開発環境と実行環境(デプロイ先)にクラウド環境(Amazon Web Services)を使う(図1)。

図1:OutSystems 11と同じ使い勝手で使えるクラウド版「OutSystems Developer Cloud」を国内で提供開始した(出典:OutSystemsジャパン)
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 作成可能なWebアプリケーションは、サーバー側が.NET、Webブラウザ側がReact.js(JavaScript)。Webアプリケーションをコンテナ型で実装し、Amazon Elastic Kubernetes Service(EKS)環境にデプロイする。データベースにはPostgreSQL互換のAmazon Aurora PostgreSQLを使う(図2)。

図2:OutSystems 11とODCがアプリケーションをデプロイする環境の違い(出典:OutSystemsジャパン)
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 OutSystems 11では、AWSだけでなくユーザー環境にデプロイして実行させる使い方も可能だったが、ODCでは当面は同社が管理するAWS環境に限る。将来的には、ユーザーが管理しているAWS環境や、Microsoft Azure上のインフラ上に構築したKubernetes環境にもデプロイできるようにする予定である。

 さらに今後は、OutSystems 11で開発したWebアプリケーションをODCに移行可能にする(図3)。OutSystems 11とODCは少なくとも2027年3月までは併売するので、OutSystems 11ユーザーは、任意のタイミングでOutSystems 11からODCへとアプリケーションを移行可能である。OutSystems 11のライセンスをODCに切り替えることも可能である。

図3:OutSystems 11で開発したWebアプリケーションをODCに移行可能にする(出典:OutSystemsジャパン)
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●Next:ODCにおける今後の主な機能拡張

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