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NTTデータ、保険会社と銀行をつないで保険料の振込手続をペーパーレス化

池田泉州銀行が2023年11月に利用を開始

2023年4月24日(月)IT Leaders編集部

NTTデータは2023年4月21日、銀行の保険商品販売における保険料振込をペーパーレス化するサービスを同年11月に開始すると発表した。ペーパーレス化によって、伝票処理の事務負担が減り、渉外員が顧客への提案に充てる時間が増える。人手による手続きが減ることで作業ミスも減る。ファーストユーザーは池田泉州銀行である。NTTデータによると、統一仕様のデータ連携によって生命保険会社と銀行が振込手続をペーパーレス化するのは、両業界で初めて。

 NTTデータは、銀行の保険商品販売における保険料振込をペーパーレス化するサービスを2023年11月に開始する。ペーパーレス化によって、伝票処理の事務負担が減り、渉外員が顧客への提案に充てる時間が増える。紙伝票への記入が減ることで、金額の誤りや振込先の誤りといった作業ミスも減る(図1)。

図1:保険料振込手続のペーパーレス化にともなう変化と効果(出典:NTTデータ)
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 NTTデータは2002年から、保険代理店と保険会社のシステムを連携させるシステム基盤「保険会社共同ゲートウェイ」を運用している。さらに、2017年からは、銀行の保険販売業務を電子化するサービス「保険窓販フロントゲート」を提供している。しかし、申込後の保険料振込手続など一部の手続きでは紙ベースの手続きが残っていた。今回これをペーパーレス化した(図2)。

図2:保険業界/銀行業界双方の効率化推進スキーム(出典:NTTデータ)
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 今回提供するサービスは、以下2つの要素で構成する。

 (1)要素の1つめは、保険料の振り込みに必要なデータを、「保険窓販フロントゲート」と「保険会社共同ゲートウェイ」を介して提供開始すること。これまで提供できていなかった、振込先口座、金額、振込人、契約者名などのデータを、統一仕様で提供するようにした(図3)。

図3:サービスの提供範囲(出典:NTTデータ)
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 (2)要素の2つめは、「保険窓販フロントアプリ」である。保険料の振込手続きをペーパーレス化する機能と、勘定系システムなどへの連携インタフェースを提供する。

 ユーザーの需要に合わせて、保険料の振り込みに必要なデータの提供だけを利用する使い方も可能である。保険窓販フロントアプリ以外のシステムで保険料振込のペーパーレス手続きを実装する場合に向けて、ペーパーレス手続きの業務フローを参考情報として提供する。

 同サービスのファーストユーザーは池田泉州銀行で、2023年11月に利用を開始する。同行の利用開始に合わせ、複数の生命保険会社のデータを、保険窓販フロントゲートおよび保険会社共同ゲートウェイを介して提供する。

 データを提供する予定の生命保険会社は、第一フロンティア生命保険、明治安田生命保険、三井住友海上プライマリー生命保険、日本生命保険、ニッセイ・ウェルス生命保険、住友生命保険、アフラック生命保険、太陽生命保険、T&Dフィナンシャル生命保険、メットライフ生命保険、など。

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