愛知県豊田市は、橋梁の3Dデータと過去の点検画像を基に、橋梁の損傷を検知し、その進行を予測する実証実験を開始する。同技術を開発したNECと共同で、2023年6月から豊田市内の橋梁で行う。NECによる事前検証では数センチの誤差で損傷の位置とサイズを検知したとしている。NECが2023年5月29日に発表した。
愛知県豊田市は、橋梁の3Dデータと過去の点検画像をもとに、橋梁の損傷を検知し、損傷の進行を予測する実証実験を開始する(図1)。同技術を開発したNECとともに、2023年6月から、豊田市内の橋梁で実験を開始する。NECによる事前検証では、数センチの誤差で損傷の位置とサイズを検知したとしている。
図1:橋梁損傷の進行予測の流れ(出典:NEC)拡大画像表示
実験では、現実空間の事象をデジタル空間に再現するデジタルツインを活用。デジタル空間に建造物の実寸大の3Dモデルを構築する。
レーザー光で距離や形状をセンシングするLiDARセンサーを用いて、建造物の3Dデータ(点群データ)を取得する。この点群データと、異なる位置や角度から撮影した過去の画像を照合・解析する。こうして、損傷の位置やサイズの時系列変化を3Dモデル上で検知する。
さらに、過去の画像から現状の損傷の進行程度を数値化し、時系列変化の傾向から将来の経時変化を予測する。補修時期の判断に役立つほか、現地での点検業務の効率が上がる。
「国内では現在、経年劣化が進行する橋梁などの道路構造物において、5年に1度の定期点検が義務化されている。全国73万の橋梁を点検する必要があるが、土木技術者が不足している。また、過去の点検結果と各損傷の対応付けのため、損傷の位置やサイズを記録することに多大な労力を要している」(NEC)
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